元旦から袋井市可睡斎に約3000体のおひな様が大集合~最大級のひなまつりを満喫♪
このページの目次
袋井市可睡斎とは・・・
室町時代に禅師によって開山された寺。
徳川家康が幼少期に敵軍から逃れた時に匿われたことから徳川家康公のゆかりの禅寺とされています。
静岡県袋井市久能にある曹洞宗の寺院で遠州三山の一つ。
【遠州三山】
法多山尊永寺 (高野山真言宗)
萬松山可睡斎 (曹洞宗)
医王山油山寺(真言宗智山派)ウィキペディアより
可睡斎は、座禅や写経、精進料理が味わえる体験はもちろん、四季折々の花が楽しめるところでも有名です。
お正月から室内でのぼたん庭園や春先のぼたん苑、初夏のゆり園などお花目当てに訪れる方も多い寺です。
可睡斎ひなまつりのはじまり
可睡斎では通年で人形供養を行っています。
人形は、節句人形・ぬいぐるみ・だるま・こけし等々、色々な種類の人形を受け付けています。
中でも、長年子どもの成長を願ってひな祭りに向けて飾られていたおひな様が圧倒的な数で持ち込まれています。
持ち込まれた人形たちはお焚き上げ供養されるわけですが、雛人形はほとんどがまだきれいで美しいモノが続々と集まってきました。
それを見て、ご住職さんがお焚き上げ供養前にすべて展示して華やかなお雛様をたくさんの方にご覧いただきたいと思うようになったそうです。
今では、すべてのお雛様が展示できないくらいお雛様が集まっているので、毎年違うお雛様に入れ替えしてお披露目されています。
可睡斎ひな祭りは、2015年から開催し2022年で6回目。
どんなお雛様との出会いがあるのか楽しみですね。
ハート型ひな壇のお雛様
エントランスでは、ハート型のひな壇に飾られたお雛様がお出迎えしてくれました。
建物の中に入ると、ドドーン♪と7段雛飾りの登場です。
お雛様はもちろん、下の段の嫁入道具揃(よめいりどうぐぞろい)や御輿入れ道具(おこしいれどうぐ)も素敵☆でじっくりと見入ってしまいます。
可睡斎ひなまつりの入場
小学生以下は無料!です。
これはうれしい配慮です。
訪れた日は親子連れが多く、たくさんの子ども達が来場していました。
入場無料の子どもに、「人形(ひとがた)お守り」を頂きました。
娘の健やかな成長と幸せを見守っていただけますように!
靴を脱いで見学です
下駄箱に靴を入れて(鍵付き)スリッパに履き替えて入場です。
鍵が付いている下駄箱を探して、靴をしまいます。
車いすの方もお楽しみいただけるようにエレベーターもありました。
色々な種類のお雛様の展示
可睡斎の庭園と一緒に・・・
枯山水の庭園を囲むように、廊下にズラッ~とお雛様が並んでいます。
奥に見える赤い毛氈までお雛様の展示が続いています。
訪問したのは2月中旬。
ちょうど梅が咲いていて、華やかさが倍増です。
木目込み人形
こちらの廊下には木目込み人形が集合しています。
一つ一つ見ていくと、どれも愛らしい表情で微笑んでいます。
御殿飾り雛
豪華絢爛の御殿飾り雛、私は初めて見ました。
この1点だけでなく、何カ所にも分かれて展示されています。
どれも同じ形の御殿はなく、見ごたえあります。
この辺りでは見かけない飾りなので、子どもも興味津々で眺めていました。
特別展示「吊るし雛」(2017年度)
(※2017年だけの展示です)
この吊るし雛は、山形県酒田市からきました。
高さ3.5mもあり、天井から吊るされた大きな吊るし雛です。
宝づくしの吊るし雛には、小槌・七宝・珊瑚・宝珠・七宝まり・宝袋・瓢箪・丁子・蔵の鍵・隠れ蓑・隠れ笠・巻物・軍配・扇が飾られています。
(※2017年だけの展示です)
飾りの数は、なんと999個‼
一つ一つ、どれも丁寧でしかも豪華な生地で作られています。
重さは、50㎏もある大作で「しあわせをもたらす傘福」と呼ばれています。
今までは門外不出でしたが、可睡斎の展示に合わせて山形県の方々が半年あまりかけて製作されたそうです。
メイン以外の吊るし雛の展示があり、このお部屋も大変華やかです。
(※2017年だけの展示です)
連鶴
お雛様の展示だけでなく。「連鶴」の作品展示がありました。
折り鶴で文字を描いたり、立体に配置した作品が並びます。
折り鶴をくっつけてるだけ??
なんと1枚の和紙で何匹もの鶴を折っています。
だいたい45㎝四方くらいの和紙に切れ込みを入れて、1匹ずつ折り鶴を折っていくんだそうです。
ですから、折り鶴はくっつけるのではなく、始めからくっついているんです。
どの作品も素晴らしく、来場の皆さんは1点1点じっくりご覧になっていました。
メイン会場の32段のひな壇!
階段を上ったり、降りたりしながら一番奥の方のお部屋へようやくたどり着きました。
ドドーンと天井に付きそうなくらい高さに積まれた、32段の雛飾りです。
写真だけでは、上手く感動を伝えられません。
この部屋に入ってくると、どの方も静かな感嘆の声を上げ見入ってます。
順番にこの圧巻ひな壇の前で写真撮影することができます。
この展示の他にも、すぐ手前の部屋の左右にも雛飾りがありますが、注目すべきひな壇ですね。
室内ぼたん園
室内のぼたん庭園はひな祭りの展示と同期間中見ることができました。
2022年も開催します。
4月以降は外にあるぼたん苑の花を楽しめます。
竹取物語をコラボした作品(※2017年の展示です)
まるでかぐや姫のような演出です。
他にもたくさんの種類のぼたんの展示がありました。
(※2017年の展示です)
(※2017年の展示です)
期間中のイベント
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、規模を縮小して開催される予定です。
2022年は「けん玉パフォーマンス」第4日曜日に催されるそうです。
過去のイベントですが2017年は次のようなイベントが開催されました。
コロナが収まったら、また再開されるといいですね。
ミニコンサート
ひな祭り展示中、ミニコンサートなどのイベントも行われています。
ミニコンサートは出入り自由で、椅子も用意されていますのでゆっくりと聴くことができます。
私たちが行ったときは、ちょうど尺八の演奏が行われていました。
(※2017年のイベントです)
御守り作り
「どなたでも自由に参加できます」との案内板にひかれて「御守りづくり」をすることにしました。
約15分~20分くらいの体験です。
半紙に写経をしていきます。
小さい字を書くので、息を留めるくらい集中して一行一行丁寧に心を込めて書いていきます。
幼稚園児のお子さんも参加されていました。
親子で一つの御守り作りでもOKです。
習字で字が書ける方ならどなたでも体験できます。
自分の祈願内容を例から選び、日付、名前まで書き終わったら、折りたたみ方を教えてくださるので、半紙を折りたたんでいきます。
自分の好きな色やデザインのお守り袋を選んで、先ほど書いた半紙を中に入れて出来上がり!
御守り作り体験料:一つ 800円
(※2017年のイベントです)
可睡斎ひな祭りの詳細・アクセス情報
開催日程 | 2022年1月1日(土・元旦)~3月31日(木) | |
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開催時間 | 8:00~17:00 | |
住所 | 静岡県袋井市久能2915-1 | |
電話 | 0538-42-2121(代) | |
定休日 | 無休 | |
拝観料 (室内ぼたん園・諸堂拝観含む) |
中学生以上500円 小学生以下無料 |
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外階段の装飾 | 2/19(土)、20(日)、26(土)、27(日) 3/3(木) ※雨天中止 |
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駐車場 | 普通車50台分無料 普通車350台分有料 マイクロ無料 |
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アクセス | 車
●東名「袋井I.C.」より約5分 ●新東名「森掛川I.C.」約15分 バス JR袋井駅より秋葉線・可睡の社線のバス乗車 約10分→「可睡」下車 |
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URL | http://www.kasuisai.or.jp/ |
可睡斎ひな祭り まとめ
過去の様子をご紹介しました。
32段の雛飾りは、座って眺めても立って眺めても見応えがあります。
色々な角度から写真を撮ることができるので、ぜひお雛様の前に座って思い思いの一枚を残してみませんか。
お雛様展示だけでなく見頃を迎える諸堂内の室内ぼたん庭園もさらに華やかさを演出。
ゆっくり見学すると約2時間半くらいの滞在でした。
2022年は一部の展示では入れ替えがあり、1月末と2月以降では違う内容をご覧になれます。
日程限定の「外階段装飾」のおひな様展示も必見!
可睡斎で拝観が終わったら、可睡斎前の沿道には甘味屋さんやお土産屋さんなどが並んでいます。
帰り道に立ち寄ってみるのもいいですね。
もちろん、私たちも団子やおでんを頂き一息つきましたよ。
いつもと違う初詣気分を味わうなら、華やかなお雛様を愛でる可睡斎、絶対におススメです。
初春におすすめの観光スポット情報はこちら
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