夕陽日本一‼を宣言する絶景夕陽スポット、西伊豆町「大田子海岸」
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「夕陽日本一」を宣言する静岡県西伊豆町
西側の海に面した西伊豆にはたくさんの夕景スポットがありますが、一つだけ「夕陽百選」に選ばれる夕景スポットを抱える町があります。
それは、西伊豆町です。
そして、西伊豆町には静岡に3つしかない夕陽百選の夕景が2つもあります。
一つ目が「堂ヶ島」。
西伊豆ではかなり大きな部類の観光地です。
そして、もう一つが「大田子浜海岸」。
大型のホテルや遊覧船などがあるメジャーな堂ヶ島に比べると、大田子浜海岸は認知も低いように思えますが、印象的な奇岩と美しい夕陽が作り出す景色は、劣らず素晴らしいものです。
多くのカメラマンや旅人に愛される大田子浜海岸。
さっそく訪れてみましょう。
いざ、田子へ!
修善寺道路の修善寺インターを降りて約1時間。
大田子海岸は、国道136号線を45kmほど走ったところにあります。
沈む夕陽は何があっても待ってくれません。
間に合わないことのないよう、かなり余裕をもって修善寺を出発します。
途中、修善寺、土肥、恋人岬、黄金崎など、西伊豆を代表する超のつく有名な観光地を後ろ髪ひかれながら素通りし、大田子海岸へ急ぎます。
修善寺から土肥までは、比較的緩やかなカーブが連続する山ルート。
土肥から先は若干内陸寄りを通るカーブの少ない道を通ることで、日没1時間以上前に田子近くに国道を離れ、田子エリアに到着しました。
大田子海岸の街並み
「大田子海岸1km」の道路標識を目印に国道136号線に別れを告げ、海岸へと向かいます。
少し山寄りにルートを取っていた国道からみて海岸は50mほど下。
カーブしながら坂道を下ると、眼下に海と田子の町が見えてきます。
あっという間に町に吸い込まれると、しばらく田畑と民家が続く田舎道。
やがて目の前に再び「大田子海岸」の道路標識が現れると、急に視界が開け、海岸沿いの道に到着します。
少し速度を落としてゆっくり海岸の道を進めば、そこは小さな入り江の防潮堤沿いに古い民家が並ぶエリア。
数件の飲食店があるものの、いかにも伊豆の漁村といった雰囲気です。
ホテルが立ち並ぶ堂ヶ島に比べると大きな建物もなく、とても静かな場所。
防潮堤の高さは丁度ワゴン車ほどで、車から海岸の様子をうかがい知ることはできませんが、明るくひらけた空がその下に海があることを教えてくれます。
海岸沿いの続いた道は250mほど進むと、小さな川に阻まれ終わりを迎え、右手の駐車場へと吸い込まれます。
駐車場の横には夕陽を見るための展望台、「大田子海岸夕陽展望所」がありますが、それはあとまわしにして、まずは海岸に出てみることにしました。
まるで岩のオブジェ、印象的な風景
日没まではまだ1時間ほど。
それでもどんな景色が広がるのか気になります。
駐車場に車を停めると、はやる気持ちをおさえて海岸へと向かいます。
そして海岸に足を踏み入れると、そこには想像もしない景観が広がります。
いま車で走ってきた防潮堤の内側に広がる入り江には、右手には山が直接海に落ち込むような、西伊豆のリアス式海岸特有の地形と、左手にも小山のような島が海に浮かびます。
そして正面に浮かぶのは、特徴的な形をした岩礁。
まるでオブジェのような形をしたその岩は、小さいながら圧倒的な存在感です。
その奥には2つの島影…。
これは、絵になる。
カメラマンに人気なわけだ。
まだ夕陽が沈むトワイライトの時間にはかなりあるけれど、光り輝く海に浮かび上がる景観は充分に美しく、思わず見とれてしまいます。
波打ち際は光り輝き、宝石のよう。
さて、これがこれからどんな景観を見せてくれるのか。楽しみでなりません。
男島、女島、メガネッチョ、弁天島
さて、これらの島や岩には名前がついています。
まず、正面を向いて左側が男島。
そのすぐ隣にあるのが女島。
これらは「田子島」という島で、格好の漁場になっています。
その隣にあるオブジェのような奇岩が、「メガネッチョ」。
ゴジラ岩とも呼ばれます。
意外とそのままの名前で面白いですよね。
そして、一番右にあるのが弁天島。
ヤシの木こそありませんが、「ひょっこりひょうたん島」的な形をした、小島です。
これらの島の間に沈む夕陽は、どれだけきれいなことでしょう。
ところでこの大田子海岸、秋分の日、春分の日になると、特に多くのカメラマンが詰めかけます。
この日前後になると、真っ赤な夕陽が男島と女島の間に落ちるのです。
夕陽がその間に沈むといっても、その光景が見えるベストスポットはほんの十数メートルほど。
この日ばかりは、海岸に100台ほどの三脚が列をなして設置され、夕陽が落ちる瞬間をいまかいまかと待ち望むカメラマンでごった返します。
その意味では、ピークを外した方が自由にこの絶景を楽しむことができるかもしれませんね。
絶好の景観スポット、「大田子海岸夕陽展望所」
日が沈むまでの間、大田子海岸夕陽展望所でこの景色を堪能しながら待つことができます。
地上2階+屋上のまだ新しい建物は、2階にはウッド調デッキが、屋上には展望デッキがあります。
小さな売店やトイレもあり、サンセットを楽しむことができるスポットになっています。
屋上の展望台からは海岸線がよく眺められ、よくこんな素晴らしい景観が出来上がったものだと感心することしきり…。
ゆったりとした時間が流れ、空の色が赤くなり始めると、いよいよ日没の時刻です。
絶景のサンセット、弁天島に沈む夕陽
海岸に出ると、波打ち際が赤く染まっています。
その日はあいにく快晴とはいかず、水平線には薄く雲が伸びています。
ほんとうは水平線に沈む夕陽を眺めたいところでしたが、このままでは雲に隠れ、日没を迎えてしまいます。
結果的には弁天島に沈む夕陽を眺めることになりました。
夕陽はあっという間に水平線の方へ向かっていきます。
沈みゆく太陽が島影に差し掛かると、その美しさに周囲からは声にならないような感嘆の声が上がります。
しかし、なんという美しさ!
シルエットに浮かぶメガネッチョは、芸術品のようです。
オレンジとシルエットの黒が支配するこの景観はまさに絶景。
気づけば、ただ雲があると思っていた水平線には、遠く焼津の山々が。
夕陽が島に差し掛かってから、わずか数分の出来事です。
沈んでからも美しい!大田子海岸のマジックアワー
夕陽が水平線に消えると、多くの人は海岸を立ち去ります。
しかし、ここから先はまさにマジックアワー。
夕陽の派手な演出のあとは、静かに暮れゆく、これもまた絶景の時間。
帰るのはまだ早い!
あれだけオレンジ色に染まっていた空や海は、ゆっくりと色を失ってゆきます。
空から海にかけて、切れ目なく続く色の変化はとても美しく、島影をロマンチックに演出します。
吸い込まれるような景色に身を委ねれば、時間が経つのも忘れてしまいます。
やがて、うっすら星が浮かび、海と空の境が消えゆくころ、色と奇岩の競演は終わりを告げます。
夕陽が美しい大田子海岸の詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町田子 |
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電話 | 西伊豆町役場 0558-52-1114 |
駐車場 | 無料(30台ほど) |
アクセス | 車 修善寺道路の修善寺インターを降りて、国道136号を南下、約1時間 バス 修善寺駅から東海バス「松崎」行きで約90分、大田子下車徒歩5分 |
トイレ | あり |
大田子海岸の夕陽 まとめ
いかがでしたでしょうか。
大田子海岸の夕陽は、サンセット前からマジックアワーまで楽しめる、素晴らしい景観を誇るスポットです。
西伊豆にはまだまだ夕陽の絶景スポットがたくさんありますが、一日に見られるサンセットは一つだけ。
お好みのサンセットポイントを探し、心ゆくまで夕景を愛でてみてはいかが?
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