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富士市のB級グルメ|お家で簡単に作れる「つけナポリタン」

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

静岡県のB級グルメといえば、あなたは何を思い浮かべますか?

おそらくほとんどの人が、B-1グルメグランプリにも輝いた富士宮やきそばを挙げると思います。
ですが近年、富士宮市のお隣富士市を発祥とする別のB級グルメが密かなブームとなっているんです。

その名も『つけナポリタン』。
名称からどんな食べ物か想像がつくと思いますが、その単純さとは裏腹に奥深い味わいがあり、多くのリピーターを獲得してます。

今回は『つけナポリタン』をお家で簡単に作れるレシピを紹介したいと思います。

 

『つけナポリタン』とは

誕生はテレビ番組

『つけナポリタン』はもともと、テレビの企画から生まれた料理でした。

富士市の吉原商店街がテレビ東京の「チャンピオンズ」という番組と共同開発し、じわじわと時間をかけて地元に根付いたもの。
トマトソースと鶏ガラをベースとしたスープに、麺をつけ麺のように漬けて食べる料理です。

ナポリタンでも麺はパスタではない?

ナポリタンという名称ですが、使うのはスパゲッティ用の麺ではなく中華麺
それも極太のもっちりとした水分量の多い特注品の麺を使用します。

もちもとした食感の中華麺に濃厚なトマトスープがからみ、一口すすると口の中にさわやかな酸味とコク深い旨味が広がります。
ナポリタンというよりトマトベースのラーメンに近い味ですが、くどくなくさっぱりいただけます。

トッピングでチーズを載せてもコクが増して相性抜群。

学校給食や飲食店で提供されている

同じ静岡発のB級グルメである富士宮やきそばほどの知名度はありませんが、富士市内では学校給食にも提供されるなど、完全に定着した様子です。
富士市内には『つけナポリタン』を提供する飲食店が数多く存在しますし、静岡県内だけでなく東京や愛知など県外でも提供する店が増えているとか。

このように今各地で静かな『つけナポリタン』ブームが広がっているのです。

食べに行くのが難しいなら、自分で作ってみよう!

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

とはいえ、まだ全国区とは言い難い『つけナポリタン』。
「食べてみたいけど、近所につけナポリタンを提供している店はない」という方も多いはず。

そこで今回は特別な材料を使わず、自宅で簡単に『つけナポリタン』を作れるレシピを紹介します。

お店の味に近づく2つのポイント

お店の味に近づく:ポイント1

ポイント一つ目は、スパゲッティを一晩寝かせておくことです。

「つけナポリタンといえば極太の中華麺」と紹介したばかりですが、普通のスーパーではなかなか手に入らないと思います。
そこで今回紹介するレシピでは、太めのスパゲッティを使用します。

ナポリタンの作り方としては有名ですが、一晩寝かせることでもちもちとした食感になり、お店の味に近づきます。

お店の味に近づく:ポイント2

二つ目のポイントは、蒸し鶏の煮汁をスープに使うことです。
つけナポリタンの味の決め手はトマトソースと鶏ガラだしの織り成す深い旨味ですが、家庭で鶏ガラを長時間に混むのは困難。

そこで鶏肉の旨味のしみ出した煮汁を使います。
中華だしを加えることでぐっと旨味が引き立ちますよ。

お家で簡単!『つけナポリタン』

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

使用した材料

材料分量(二人分)
スパゲッティ(できるだけ太いもの)200g
適量
オリーブオイル適量
スープ
ホールトマト缶1缶
鶏むね肉(※茹でた後はトッピングに使用)200g
鶏の茹で汁(※鶏むね肉の茹で汁)400ml
大さじ1
マッシュルーム水煮缶1個
玉ねぎ1/2個
ニンニクチューブ小さじ2
中華調味料小さじ2
小さじ1/2
砂糖ひとつまみ
オリーブオイル大さじ1
バター3g
トッピング
ほうれん草50g
とろけるチーズ2枚
レモンひと切れ

『つけナポリタン』を作る手順

麺(調理時間 10分)

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

1.鍋に水を沸かし、1%の濃度になるよう塩を加え、スパゲッティを袋の指定の時間で茹でます。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

2.お湯を切り、スパゲッティを水でよく洗います。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

3.保存容器にスパゲッティを移し、麺がくっつかないようオリーブオイルを全体にからめます。

4.冷蔵庫に入れ、3時間から一晩寝かせます。

スープ(調理時間 30分)

1.まず鶏のゆで汁を作ります。
  鶏むね肉の厚い部分を削いで厚さを均等にし、塩コショウ(分量外)を振ります。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

2.鍋に全体が浸かるくらいの水を張り、鶏むね肉の皮を下にして入れ、火にかけます。
  沸騰したら弱火して5分置き、ひっくり返します。
  もう2分経ったら、蓋をして約20分放置します。

※鍋の種類によって鶏肉への火の入り方が変わるので、鶏むね肉を切ったときに中まで火が通っていないようならレンジで追加加熱してください。

3.玉ねぎをくし斬りにし、フライパンにオリーブオイルを引いて炒めます。

4.玉ねぎがしんなりとしてきたら、汁を切ったマッシュルームを入れ、軽く炒め合わせます。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

5.トマト缶を加え、トマトをへらで潰しながら煮詰めます。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

6.水分が飛んだら、鶏の茹で汁を入れます。

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

  沸騰したらチューブのニンニクと鶏ガラ、塩、砂糖を加えます、
  さらに5分ほど煮込み、最後にバターを加えて混ぜます。

トッピング

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

1.ほうれん草を解凍します(生のほうれん草を使い場合は沸騰したお湯で1分茹でてください)。

2.レモンは皮をよく洗い、くし切りにします。

3.とろけるチーズをレンジで加熱します。

盛り付け

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

1.冷蔵庫で寝かせておいた麺をレンジで温め、器に盛ります。

2.スープを深い容器に注ぎ、チーズを中に入れます。

3.トッピング用の鶏肉、ほうれん草、レモンを麺に添え、お好みでパセリをかけたら完成です。

いざ実食。味変やアレンジも

富士市B級グルメ:漬けナポリタン

スープに麺をつけていただきます。

一晩寝かせてもちもちになった食感のスパゲッティに、旨味たっぷりのトマトスープがからみ、どこか懐かしい風味が口の中の広がります。

トッピングの鶏肉や野菜もスープの旨味を吸って美味です。
とろけたチーズを麺にからめると濃厚さがさらに増します。

レモンでサッパリと味変

さらに味変としてレモンをかけると、さっぱりとした風味が食欲を促進してくれますね。

時短調理や材料について

レシピでは麺を一度冷やしておく工程があるので、麺だけ前日に用意して、食べる前にスープやトッピングの準備をしてください。
私は前の晩の寝る前にスパゲッティを茹でておき、翌日のお昼にスープとトッピングを用意して食べました。

また、今回のレシピではにんにくはチューブ、野菜も冷凍や缶詰のものを使用しましたが生の食材を使えばその分、香りや鮮度が引き立って美味しくなると思います。
もちろん、より時短するために鶏むね肉の代わりに市販のサラダチキンを使用するのもOKです。

お好みのトップングで

トッピングも好みに合わせて変更してみてください。
ベーコンやウインナー、ピーマンを使うと喫茶店のナポリタンに近づいて、また別の味わいがありそうです。

 

富士市のB級グルメ『つけナポリタン』をご自宅で!

静岡発第二のB級グルメ、つけナポリタンとそのレシピを紹介しました。

極太中華麺はなかなか市販のスーパーでは手に入りにくいですが、こちらのレシピなら手軽に楽しめます。
もちろん富士市の吉原商店街に足を運ぶ機会があれば、本場の味に舌鼓を打ってもいいでしょう。
そのときはぜひ、味の食べ比べをしてみてください。

末筆ながらつけナポリタンが富士宮やきそばのような全国区の知名度を得られる日が来るよう応援しています。

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この記事を書いたひと

いぬぞう

いぬぞう

県内出身の30代、一児の父です。
進学や就職で日本をぐるりと一周し、静岡県に帰還しました。

山も海もあり、食べ物もおいしい故郷の魅力を発信できればと思います。
好きな言葉は『晴釣雨読』。