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静岡のソウルフード|黒はんぺんはフライがおすすめって知ってた?

黒はんぺん

静岡県の美味しい食べ物といえば、シラスに鰻、メロンや富士宮焼きそばといろんなものが思い浮かぶと思います。

その中でも特に≪静岡ならでは感≫があるのは「黒はんぺん」ではないでしょうか。
というのもこの「黒はんぺん」、静岡県外ではほとんど食べられていない、まさに静岡ならではの食材なんです。

今回はそんな静岡県民のソウルフードを使った『黒はんぺんと大葉のフライ』のレシピを紹介したいと思います。

 

黒はんぺんとは?

黒はんぺん

静岡県民なら誰もがよく知る黒はんぺんですが、県外の方はどんなものかすぐに思い浮かばないかもしれません。

黒はんぺんの主な原材料

主にサバやイワシを原料としたはんぺんです。
ふわふわした白色のはんぺんとは違い、つみれのような食感があります。

黒はんぺんの形

黒はんぺん

よくスーパーで見かけるものとしては、半月状をして、四枚か五枚で一パックとして売られています。
静岡おでんの具材にもこの黒はんぺんは使われます。

最近ではニュースやグルメサイトで話題になったり、一部のメーカーが県外での販売を始めていますが、それまで県外ではまったく知られていなかったそうです。

黒はんぺんの生産地

生産地は静岡県だけでなく、愛知県や神奈川県等静岡県近郊に限られており、ほとんどが静岡で消費されるという、これ以上ないご当地密着食材です。

色々なメーカーの黒はんぺんがありますが、店舗によって取り扱っている黒はんぺんが違う場合もあります。
食べ比べてみて、お好みの黒はんぺんを見つけてみるのもいいでしょう。

白色はんぺんと何が違うの?

白はんぺん
白はんぺん

黒はんぺんと白色のはんぺんの違い。
黒はんぺんについて聞いたことがあっても(あるいは食べたことがあっても)両者の違いについてはっきりご存じの方はあまり多くないのではないでしょうか。

黒はんぺんと白色のはんぺんの違いについては、大きく三つの点があげられます。
それは使用している魚の種類、使用部位、そして混ぜる材料です。

原料となる魚の種類

まず原料となる魚ですが、白はんぺんはスケトウダラが使われることが多いですが、黒はんぺんはサバやイワシを原料とします。

使用される魚の部位

白はんぺんは、使用するのも身の部分のみで、骨や皮は製造過程で取り除いてしまいますが、黒はんぺんは魚の骨や皮をそのまま丸ごと練り込んでいます。そのため濃い色合いになり、カルシウムや鉄分を豊富に含みます。

その他の原材料の違い

両者には混ぜ合わせる食材にも違いがあります。

白はんぺんは魚をすり身にした後、山芋や卵白と混ぜるのが一般的な作り方です。
あのふっくらした食感は山芋や卵白を加えたことによるのですね。

一方、黒はんぺんは砂糖や塩で味付けはするものの、他の食材は混ぜ込みません。
そのため魚の旨味を直接感じる味わいになります。

黒はんぺんの美味しい食べ方

黒はんぺんには様々な食べ方があります。

焼いたり、炒めたり、おでんの具にもよし

生姜と醤油で炒めてもよし、マヨネーズで合えてもよし。
静岡おでんの具材にしても美味しくいただけます。

そのまま食べてもよし

市販の黒はんぺんは製造過程で一度茹でであるので、袋から取り出してすぐの状態でも食べられます
わさび醤油でシンプルに食べるのも、あっさりとして美味しいですよ。

やっぱり黒はんぺんはフライがどうまい

多彩な味わい方のできる黒はんぺんですが、愛はんぺん歴三十年余の筆者が今回紹介したいの、魚の風味を残しながらもがっつり感も味わえるフライです。
特に大葉といっしょに揚げると、魚特有の臭みが消えるため、苦手な方にもおすすめです。

黒はんぺんフライのレシピをご紹介

黒はんぺんフライ

今回紹介する紹介するレシピは、少量の油で揚げ焼きにしています。

黒はんぺんはもともと火が通っており、あまり厚みのない食材なので、揚げ焼きとの相性はとてもいいです。
使用する油の量を減らすことができますし、後片付けも比較的手間がかからないのでおすすめの調理法です。

『黒はんぺんと大葉のフライ』レシピ

材料

黒はんぺんフライ材料
材料分量(二人分)
黒はんぺん8枚
大葉8枚
(今回は大葉を使わないフライも揚げたかったため半枚のみ使用)
サラダ油大さじ3程度
(フライパンの大きさによる)
小麦粉適量
1個
パン粉適量
キャベツ3枚

手順

1.黒はんぺんを袋から取り出し、大葉で黒はんぺんを包むように巻きます。

2.卵を器に割り入れ、かき混ぜます。
  小麦粉、パン粉を平たいお皿やバッドに出しておきます。

3.大葉で包んだ黒はんぺんを小麦粉、溶き卵、パン粉の順番に浸します。

黒はんぺんフライ-衣

4.フライパンに1cm程度の深さになるようサラダ油を入れ、加熱します。
  菜箸の先端がじゅうじゅうと泡立つくらいになったら、黒はんぺんを順番に入れていきます。

黒はんぺんフライ-油の量

<ポイント>
このとき、一度に黒はんぺんを入れすぎないようにしましょう。
フライパンに入れるのは、一度に2枚くらいにするのがポイントです。

揚げ焼きでは油の量が少ないため油の温度が下がりやすくなっています。
油の温度が下がると、カラッと揚がらなくなってしまいます。

新しい黒はんぺんを入れるときも、油が十分に熱せられているか確認するようにしましょう。
また、長時間揚げる必要はありません。

5.片面を3分ほど揚げて、表面がこんがりときつね色になったらひっくり返します。
  裏面も同様に3分揚げたら取り出しましょう。

黒はんぺんフライー揚げ終わり目安

6.バットの上で油を切ったら、千切りにしたキャベツと共に盛り付けて完成です。

黒はんぺんフライ

7.お好みの調味料をつけてお召し上がりください。

黒はんぺんフライー調味料

実食した感想

黒はんぺんフライ

今回は食べ比べるために、大葉を巻いたものと巻いてないものを両方作ってみました。

どちらもざっくりとした衣の食感の中からすり身にされた魚の旨味と風味が広がってたいへん美味しかったです。
大葉有りのフライはあっさりとして口当たりが優しくなり、大葉を巻いていないほうは、がつんと黒はんぺんの風味が口の中に広がります。

調味料について、個人的なおすすめは「醤油+和がらし」です。
和がらしは普通のからしよりも辛味が強く、おでんの煮汁などに溶かして食べる時に使うものですが、このツンと来る刺激が黒はんぺんの強めの風味によく合います。

筆者は辛いものが好きなので、醤油に溶かしつつ、フライにもそのままつけて頂きました。

 

黒はんぺんは断然フライがおすすめ

黒はんぺんフライ揚げ終わり目安

静岡特産の黒はんぺんを使用とした「黒はんぺんと大葉のフライ」レシピを紹介しました。

黒はんぺんは美味しく栄養満点。
フライにすれば、魚嫌いのお子さんでもぱくぱく食べてくれるでしょう。

フライは、お弁当の1品やレタスや玉ねぎといっしょにバンズに挟んでハンバーガーにするなど、どんなアレンジをするか考えるのも楽しいですよね。

ぜひみなさんも、お好みの方法で黒はんぺんを堪能してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたひと

いぬぞう

いぬぞう

県内出身の30代、一児の父です。
進学や就職で日本をぐるりと一周し、静岡県に帰還しました。

山も海もあり、食べ物もおいしい故郷の魅力を発信できればと思います。
好きな言葉は『晴釣雨読』。