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涼を楽しむ!水の都・三島市の夏におすすめ湧水スポット4選

三島市:湧き水

記録的な暑さになると言われている今年の夏。
お出かけをしたいけれど、どこに行こうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな方にお勧めなのが、水の都・三島市の散策や水遊びです。
今回は湧水溢れる水辺を中心に夏場でも涼を感じるスポット4選と、地元の味を楽しめるお弁当屋さんをご紹介します。

 

 

水の都・三島市

三島市:湧き水

街中に富士山からの清流が涌き出す

車や電車が行き交う街中に、川のせせらぎを感じることができる三島市。
その川を作る湧水群は、富士山から流れ出た溶岩の末端部で湧き出しています。

今から約1万年前の富士山の噴火によって、三島溶岩流と呼ばれる水を良く通す地層がつくられました。
上流域でふった雨や雪が地下にしみ込み、溶岩流の中を流れて、下流にある三島湧水群や、柿田川で湧き出しています。

この溶岩流、富士山から三島にたどり着くまで約30kmあるため、三島湧水群まで何十年、何百年かかることもあるそう。
私たちよりもずっと年齢を重ねた水が流れているかもしれないと思うと、神秘的な気持ちになりますね。

 

汚れた川の復活

そんな水の都も、1930年代の産業発達により変わってしまいます。
工場用水に使うために湧水は大量に組み上げられて、工場や生活の排水により川は汚れきってしまいました。

この事態を重く見た地元の人々の想いにより、時間と労力をかけて再び「水の都」と呼ばれるほど美しい水辺と景観が戻ってきたのです。

今の三島の水辺の多くは、子どもを水遊びさせるのに抵抗がない程、透明でキラキラ輝いています。
せせらぎも生い茂る深緑も、慌ただしい日常を忘れさせてくれます。
美しい自然の心地よさと、それを守る大切さを心から実感させられました。

 

スポット1:源平衛川

綺麗な水にしかいない生き物たちが観測できる

三島市:源兵衛川

伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路駅」から徒歩約4分の場所にある、三島の湧水スポットで最も有名な源平衛川
市街地を通る全長約1.5kmの農業用水路です。

透明な水の中には、小エビやカニ、タニシなど綺麗な水を好む生き物たちを確認することができます。

三島市:源平衛川たにし

子ども達が、夏場に網を持って生き物を捕まえに来る人気スポットです。

三島市:源兵衛川

夏の水遊びは日差しの強さもネックになりがちですが、ここは豊かに茂る木々によって、優しい光の下で遊べる点も愛されポイントです。

初夏の夜にはの姿も。
新幹線が止まるような大きな街中にも関わらず、美しい自然が保たれたノスタルジックな景色に感動すること間違いなしです。

 

飛び石を歩いて川の中を散策

三島市:源兵衛川

源平衛川の観光が人気である理由の1つが、川の中を歩けること。

飛び石や木道が設置されているので、まるで川の中を散策しているような気分に。
木漏れ日の中、清流のせせらぎを聞きながらのお散歩は心地よく、夏でも涼を感じさせてくれます。

三島市:源兵衛川の木々

川の中ではなく、壁面に目を向けてみると溶岩流から溢れ出す湧水を見ることができます。
こんなにいろんな場所から湧水が溢れているのかと驚く程、確認することができます。

三島市:源兵衛川湧水

水の中の散策だからこそ、注意点もあります。
長い雨の後などは、水位が高くなって飛び石が水中に沈んでいることもあります。
水の流れも速いため、水遊びが危険な場合も。

雨が続いた日の後の訪問は、川の様子を確認してから楽しんでくださいね。

 

スポット2:蓮沼川(はすぬまがわ)

静岡のまちなみ50選に選ばれた景観

三島市:蓮沼川

伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路駅」から徒歩約5分のところにある蓮沼川は、楽寿園の小浜池から湧いた水が起点となっている農業用水です。
かつて、楽寿園は小松宮彰仁親王の別邸だったため、蓮沼川は別名「宮さんの川」と呼ばれ、地元の人々に愛されています。

懐かしさを感じさせる街頭や街並みも魅力的で、静岡のまちなみ50選に選ばれています。

 

カモの親子ものんびりお散歩

三島市:蓮沼川

川の中には水車があり、手前のペダルを踏むと水車が動き出します。
カタカタ、ザブザブと音を立てて回る水車は、大人も子どもも魅了する趣があります。

魚も泳いでおり、源兵衛川よりも大きな魚の群れを確認できました。
ここも水遊びスポットとして子どもたちに人気があります。

今回、私が一番ワクワクしたのがカモの親子
親ガモが子ガモに泳ぎを教えたり、並んで道を横断していたりする姿が可愛いくて癒されました。

カモたちは人間を怖がらず、マイペースに過ごしていました。
車通りも少ない静かな住宅街なので、人も動物ものんびり過ごせるのでしょう。

 

スポット3:白滝公園

生い茂る木々の下でのんびり休憩

三島市:白滝公園

JR三島駅から南に向かって歩いてすぐの所にある白滝公園。
入口では、からくり人形「めぐみの子」がお出迎えしてくれ、中に入ると水音と深緑に癒される自然豊かな空間が広がっています。

 

公園名の由来

この公園の名前は、湧水が白い滝のように流れている様からつけられたと言われています。
公園内に流れる川には、小さな落差がある場所があって、小さな滝のように勢いよく湧水が流れ落ちています。
その様子は確かに白滝のようでした。

 

ベンチが多め、ゆっくり過ごせる

源兵衛川や蓮沼川よりもベンチなどが多いので、旅や日頃の疲れをゆったり癒せる場所です。
のんびりおしゃべりしたり、読書をしたりし、皆思い思いに過ごしていることが印象的でした。

一休みした後、公園の傍を流れる桜川を辿っていくと三島大社に辿り着くことができます。
JR三島駅から三島大社まで散策したい方にも、おすすめのスポットです。

 

小さい子も楽しめる水遊びポイント

三島市:白滝公園

川遊びは生き物もいて楽しいですが、水流や水嵩によっては危険な場合があります。
特に小さなお子さんは、親が常に傍にいないと難しいです。

この公園には、未就園児でも膝丈くらいの池があるので、安心して水遊びをすることができます。
もちろん湧水なのでとても綺麗ですよ。

遊具や掃除が行き届いたトイレがあるのも、子連れには嬉しいポイントです。

 

スポット4:三島梅花藻の里(みしまばいかものさと)

綺麗な水にしか咲かない小さな花「三島梅花藻」

三島市:三島梅花藻の里

三島梅花藻は、冷たくて綺麗な清流と5時間以上日光が当たる場所にしか咲かない、希少な水草です。
1930年代からの産業発達による川の水の減少や汚れにより、1950年代に絶滅したと言われていました。
綺麗な川が復活したことで、三島梅花藻もまた見られるようになったそうです。

三島梅花藻は源兵衛川の下流などでも咲いていることがあります。
しかし、確実に観賞したいならば、三島田町駅から歩いて5分の場所にある「三島梅花藻の里」がお勧めです。

池全体に張り巡らされたように咲く三島梅花藻を、ゆっくり眺めることができます。

三島市:三島梅花藻の里

梅の花に似た小さくて白い花はとても可憐で、日光を反射した清流と共にキラキラ輝いて見えます。
水面で細く柔らかに揺蕩う葉も、見ているだけでのんびりした気持ちにさせてくれます。

花は5月から9月が見頃なので、夏の散策中に立ち寄るのにピッタリです。
残念ながら水遊びはできませんが、冷たくて綺麗な湧水に手を触れて涼を感じることができます。

 

水掛地蔵に願い事

三島市:三島梅花藻の里

「三島梅花藻の里」の道路を挟んで正面に、佐野美術館があります。
その駐車場の端に静かに佇んでいるのが水掛地蔵

看板には「御地蔵様に水を掛けながら願い事を唱えるとそれが叶う」と書かれています。
この日は日差しがあまりにも強かったので、御地蔵様にたくさん水を掛けさせてもらいました。

綺麗な水をたくさん浴びてにっこり笑っているお地蔵様の姿に、こちらまで爽やかな気持ちになりました。

 

総菜&弁当屋「RAI4 STAND」でお腹も満足

三島市:RAI4 STAND

ご紹介した水辺スポットは、大きな商店街などの近くにあるため食事処には困りません。
でも、できるなら川のせせらぎを聞きながらご飯を食べたいと思いませんか?

そんな方にお勧めしたいのが、2022年7月3日にオープンした「RAI4 STAND」。
すぐご近所にある居酒屋「RAI4」の姉妹店です。

伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路駅」から東へ歩いて約6分。
昼間はお惣菜&お弁当を販売し、夕方からは立ち飲みバーとして楽しめるそうです。

三島市:RAI4 STAND

お惣菜はショーケース内に盛られており、1品300円で購入することができます。
お弁当は、この日は3種類あり、三島牛タコライスや三島豚肉団子など、地元の味を楽しめるラインナップでした。
どれも600円で販売しています。

他にもライムネードやアイスコーヒーなどの清涼感溢れるドリンクや、アイスや三島コロッケなど食べ歩きにピッタリなものもあります。

個人的には、夕方からしか飲めない「三島人参サワー」が気になるところ。
三島大社のお祭りの時にでも立ち寄って、挑戦してみたいです。

 

「そうざい3種のっけ丼」を持って水辺へ

三島市:RAI4 STANDRAI4 STAND:「そうざい3種のっけ丼」600円

目移りするようなメニューから、私が選んだのは「そうざい3種のっけ丼」。
1品300円するお惣菜を、お弁当だったら600円で3品味わうことができます。

今回は、「茄子と豚のスタミナ」「煮卵」「Qりとみょうがのさっぱり和え」をチョイス。
ずっしりとしたお弁当を抱えて、源平衛川のほとりで食べることにしました。

まず、600円とは思えないボリュームにびっくり
下に敷いてあるはずのご飯が見えません。

ニンニクが程よく効いた豚肉と茄子に、シャキシャキの触感が心地よいみょうがと胡瓜、醤油ベースのたれがしっかり染み込んだ煮卵は、暑い夏の日のスタミナづけに最高なメンバーでした。

食後のデザートがいらないくらい、お腹が満たされて大満足です。

 

水遊びをする場合は水温に注意

ここまでご紹介した「源兵衛川」「蓮沼川」「白滝公園」はもちろんのこと、他にも湧水で遊べるスポットがたくさんあります。
常に循環している綺麗な水で遊べるので、衛生面でも安心ですよね。

湧水の水温は、季節に関わらず常に15℃前後をキープしています。
屋内プールの適温が25~28℃程度なので、かなり冷たく感じます。

特に、木々で日光が遮られている場所の水温は上がりにくいです。
魚などを追いかけているとついつい夢中になってしまいますが、お子さんが冷えすぎないように時々休憩をしながら水遊びを楽しんでくださいね。

反対に、冬に触れると温かく感じるので、冬の散策でも湧水に手を入れてみてはいかがでしょうか。

 

営業・アクセス情報

源兵衛川

三島市:源兵衛川

水遊びスポット 三島市「源兵衛川」

住所 静岡県三島市泉町1-45
電話 三島市商工観光課
055-983-2656
駐車場 近隣に有料駐車場あり
アクセス 電車 伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」より徒歩約4分
東名「沼津IC」下車後→約15分
HP https://www.mishima-kankou.com/

 

蓮沼川

三島市:蓮沼川ペダル

水遊びスポット 三島市「蓮沼川」

住所 静岡県三島市泉町6-12
電話 三島市商工観光課
055-983-2656
駐車場 近隣に有料駐車場あり
アクセス 電車 伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」より徒歩約5分
東名「沼津IC」下車後→約15分

 

白滝公園

三島市:白滝公園遊具

水遊びスポット 三島市「白滝公園」

住所 三島市一番町1-1
電話 三島市商工観光課
055-983-2656
駐車場 近隣に有料駐車場あり
アクセス 電車 伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」より徒歩約5分
東名「沼津IC」下車後→約15分
HP https://www.mishima-kankou.com/

 

三島梅花藻の里

三島市:三島梅花藻の里

三島市の水辺スポット「三島梅花藻の里」

住所 三島市南本町7
電話 三島市商工観光課
055-983-2656
駐車場 近隣に有料駐車場あり
アクセス 電車 伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」より徒歩約5分
東名「沼津IC」下車後→約18分
※佐野美術館近く
HP https://www.mishima-kankou.com/

 

RAI4 STAND(ライヨンスタンド)

三島市:RAI4 STAND(ライヨンスタンド)

昼は惣菜弁当屋・夜は立ち呑み屋「RAI4 STAND(ライヨンスタンド)」

住所 三島市本町13-4
※元・ベジスタンド
電話 準備中
姉妹店「RAI4」に問い合わせ可
055-991-2828(16時以降)
営業時間 11:00~22:00
定休日 不定休
駐車場 近隣に有料駐車場をご利用ください
アクセス バス 電車 伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」より徒歩約5分
東名「沼津IC」より約18分 ※佐野美術館近く

 

 

三島市のおすすめ水遊びスポットを巡って

三島市:源兵衛川
外気温30℃を超える日差しの厳しい日に散策しました。
そんな時でも、木が多い水辺は少しひんやりしていて心地よかったです

子ども達が夏休みに入ったら、網とカゴを持って遊びに行って湧水を満喫しようと思います。

ご紹介のスポットは、観光目的だったら一日で全て巡ることができます。
水遊び目的の場合は、一ヵ所の水辺で十分満足できるでしょう。

どこのスポットも繁華街近くにあるため、車で訪れる場合は有料駐車場を利用することになります。
お金はかかってしまいますが、基本的に水辺から3分以内の場所に駐車場があるのでとても便利です。
お子様と水遊びの道具を抱えても無理なく利用できると思います。

ぜひ、夏の観光や水遊びに、水の都・三島を訪れてみてくださいね。

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