静岡の野草|ハマボウフウって知ってる?お手軽簡単おつまみ2品のレシピ紹介!
みなさま、突然ではありますが「ハマボウフウ」をご存知でしょうか。
3月~5月が旬の「ハマボウフウ」。
日本各地の海岸で見かけられますが海の街静岡でも自生する野草です。
小さい頃、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に、浜辺へ収穫に行った思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、気になる採取方法とともに「ハマボウフウ」を使った、簡単おつまみをご紹介してまいります!
ハマボウフウ(浜防風)とは?
ハマボウフウ(浜防風)はセリ科の多年草で、海岸の砂地に自生。
山菜として食材に使用されるほか、漢方薬として利用されます。
ハマボウフウの収穫時期は、花が咲くまでの間。
初夏にかけて花を咲かせるのですが、その見た目はカリフラワーのよう。
3月ごろから5月にかけて絶好のチャンスとなっています。
昨年は、今は亡き祖父と一緒に収穫をしに行ったな。
たしかまだ肌寒い、3月下旬ごろに。
「寒い、寒い」と言いながら砂浜でランチしつつ、二人してヘトヘトになるまで探し回ったっけ。
不格好な手作りおにぎりと、あったかい緑茶を持って。
寂しくもあり、懐かしい思い出です。
必ず読んで!採取には法律がある?!
ハマボウフウを収穫するにあたり、要注意事項を申し上げます。
筆者が今回収穫をしに向かった先は、特別区域外。
しかし、区域内で採取しますと「指定動植物の採取・捕獲の禁止」に基づき、県立自然公園条例53条の3項により、罰則がございます。
くれぐれも採取時には、区域外かをご確認くださいませ。
※静岡県西部では「浜名湖県立自然公園」「御前崎遠州灘県立自然公園」「日本平・三保松原県立自然公園」での採取が禁止とされています。
みんなでルールを守り、楽しく旬の食材を収穫しましょう!
これでバッチリ!ハマボウフウの採り方
大体が、かくれんぼしているかのように砂に埋もれていますが。
まずはハマボウフの周りの砂を「よっこいしょ!」と、どける作業から。
根本までいくかいかないか。
ギリギリのあたりまで砂をどけます。
そういえば「どける」って遠州弁なのかな?
たぶん本来は「除く」が正しいのかも?!
このような感じで、茎はなるべく長く採るようにしましょう。
おいしいハマボウフがまた収穫ができるように。
来年に向けて、すくすくと育つように。
必ず根っこは残そうね。
最後は、我が子にお布団をかけるように。
そっとやさしく砂を被せましょう。
迷ったらコレ!見分け方を伝授
一見似ておりますが、間違えたら一大事!
祖父から口ずっぱく教わった見分け方を伝授します。
良く似ているけどね、↑こっちじゃないよ!
葉っぱが丸っぽく、柔らかそうなこちらではなく。
葉っぱがギザギザしているのがハマボウフウ↑。
肉厚で艶っぽいのが特徴です。
セリ科ということもあり、香りはセロリに近いかな。
さて、おいしく調理しようじゃあないか!
その前に、大切な下処理からとりかかりましょう。
まずは、念入りに流水で洗い流します。
砂や汚れをしっかりと落としてくださいね。
そして、沸騰したお湯に入れて3分ほど茹でるだけ!
均等にゆで上げるために、太い方・かたい方から順にいれます。
これでアク抜きはばっちりです。
ネット上では、
- 沸騰したお湯に塩をひとつまみいれる
- しゃぶしゃぶのように、さっと茹でる程度でOK
と記載されていますが、塩を入れなくとも大丈夫。
素材そのものが元々海の味。
新鮮で自然な塩味を味わえますよ!
ハマボウフウのレシピ
ハマボウフウの「天ぷら」
こちらは下処理の必要なし。
手間ひとつ省けるだけでもうれしいですよね。
毎日お料理をするからこそ、時には簡単・楽がいちばん!
使用するのは、茎を切り離した葉っぱの部分のみ。
もちろん、ハマボウフウをそのまんま天ぷらにしてもOK!
- てんぷら粉とお水を合わせたバッター液にハマボウフウをくぐらせる
- 170℃でカリッと揚げる
お好みでお塩をかけて、アツアツのうちに召し上がれ。
ハマボウフウの「酢味噌和え」
酢味噌和えには、茎の部分を使います。
まるごとハマボウフウを使用してもOK。
ただ、ちょっと葉の固さが気になるかも。
個人的には茎の部分のみを使用することをオススメいたします。
- 下処理(アク抜き)をする
- 茹で上がったら、合わせ調味料(お酢・砂糖・合わせ味噌)と和える
お酢・砂糖・味噌の分量はおこのみで配合してくださいね。
(甘めの味付けが、よりおいしくいただけるポイントかも!)
これにて「ハマボウフウの酢味噌和え」の出来上がりです♪
旬の食材で「おつまみ時間」を楽しもう!
海と食材の宝庫、静岡ならではの山菜「ハマボウフウ」。
簡単おつまみ2品をご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか。
いずれも調理前によく洗い、お浸しや酢味噌和えの場合はアク抜きをしましょう。
旬の食を取り入れることは自分が思っている以上に、身体へのメリットだらけ。
良質な成分と栄養価の高さが、その季節に起こりやすい体調の変化さえもカバー。
何とも心強い味方ですね!
普段から「旬の食材」を取り入れることを意識し、さらに健やかでエネルギッシュな生活を送っていきましょう!
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