遠州七不思議に数えられる13の不思議な物語まとめ
遠州地方(静岡県西部)に伝わる「遠州七不思議」と呼ばれる不思議な物語をまとめました。
地域によって、七不思議に数えられるものが違うらしいので、いわゆる伝承で「遠州七不思議」に数えられる物語をピックアップしています。
もっと詳しいことを知っていたら、ぜひ教えてくださいね。
このページの目次
小夜の中山 夜泣き石(掛川市佐夜鹿)
静岡県(旧遠江国)掛川市佐夜鹿の小夜の中山(さよのなかやま)峠にある石。
夜になると泣くという伝説があります。
桜ヶ池の大蛇(御前崎市佐倉)
平安時代末期に比叡山の高僧、皇円が苦しむ人々を救済するため当時一番長生きすると信じられた龍に姿をかえ桜ケ池に鎮まられました。
それ以降、願いを叶えていただける龍神様として広く信仰をあつめています。
子生まれ石(御前崎市西萩間)
大興寺(牧之原市)の和尚は、自分の死後に、裏山の川の岩から、まゆ形の石が生まれるから、これを自分の身代わりとして大切にせよと言い残して息を引き取りました。
確かにその通りになり、その後も住職が代わると、裏山から新しい石が生まれると言われている。
波小僧(遠州灘全域)
行基がつくって川に流した藁人形(波小僧?)のうち1体が海へ流れ着き、漁師が仕掛けておいた網に引っかかりました。
海から引き上げられた波小僧は漁師に命乞いをして、助けてくれるのなら、波の音で天気を知らせると約束しました。
こうして遠州灘の波の音は「雷三里、波千里」と呼ばれる地鳴りに似た独特の響きを持つようになり、漁師たちは波の響きが南東から聞こえれば雨、逆に南西から聞こえれば晴れと知ることが出来るようになったという。
能満寺のソテツ(吉田町片岡)
日本のソテツの三名木と呼ばれており、国の天然記念物にも指定されています。
駿府城にいた徳川家康が、能満寺のソテツのみごとさに驚いて、どうしてもソテツをほしくなった。
ソテツを掘り起こし、船に乗せて駿府城へと運ぶと、「能満寺へ帰りたい。能満寺へ帰りたい。」とソテツが泣いていることがわかった。
家康は、かわいそうなことをしてしまったと思い、仕方なく、またソテツを能満寺へ送り返したという。
清明塚(掛川市大渕)
津波の他に疫病も防いでくれると伝わるっており、疫病除けの願をかけて赤または小豆色の石を塚からひとつもらってきてお守りとし、もしも願がかなったなら、二つの赤い石を塚に戻すとよいという。
どんな色の石を持ってきてもあずき色に変わるとの伝承があります。
池の平 幻の池(浜松市天竜区水窪町)
静岡県浜松市天竜区(旧磐田郡水窪町)にある亀ノ甲山の中腹付近にごく短期間だけ出現する池、もしくはその池が出現するくぼ地のことです。
三度栗(菊川市三沢)
弘法大師空海が三沢村を通りがかったところ、子供たちが食べていた栗をひとつわけてくれないかと頼んだところ、子供たちは快く栗をくれました。
これに喜んだ空海は、「これからは、この村に年に三度栗を成らすことにしよう」と言い旅を続きました。
以来三沢の栗は、年に3度実をつけると言われています。
京丸牡丹(浜松市天竜区春野町)
浜松市天竜区春野町小俣京丸。
かつて、一部からは仙境視、秘境視されていました。
享保年間に起きた洪水時に、下流の石切村に流れ着いた椀が発見されるまでは、存在を知られていなかった隠れ里とされています。
片葉の藁(菊川市三沢)
調査中
天狗の火(御前崎市)
主に水辺に現れる赤みを帯びた怪火。
提灯ほどの大きさの火となって山から現れ、数百個にも分裂して宙を舞うと言われ、天狗の漁撈(てんぐのぎょろう)とも呼ばれています。
無間の鐘(掛川市東山)
阿波々神社の井戸。
調査中
柳井戸(浜松市北区引佐町)
覗くとまわりに生えていないはずの柳(ヤナギ)の影がうつる不思議な井戸の事。
直径 約90cmの円形で、井戸を覗いて約1.8mの所に水面がある大井戸だったそうです。
「井戸の水面に柳が映ると、祟られる」という言い伝えがあります。
現在13箇所の「遠州七不思議」を掲載しています。
写真や詳細がわかる方がいましたら、ぜひ教えてください。
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