伊豆旅行の穴場スポット!歴史とロマンあふれる「天城山隧道(旧天城トンネル)」でタイムスリップ
伊豆旅行といえば、美しい海や温泉を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、伊豆にはそれだけではない魅力が隠されています。
今回は、伊豆旅行の穴場スポットとして、歴史とロマン溢れる「天城山隧道(旧天城トンネル)」をご紹介します。
このページの目次
時を超えて繋がる、苔むした石造りのトンネル
天城山隧道、通称「旧天城トンネル」は、1905年に開通した日本初の石造道路トンネルです。
全長445.5メートルという長さは、現存する石造トンネルの中で日本最長・最古を誇ります。
トンネル内は、ひんやりとした空気が漂い、苔むした壁面が歴史の重みを感じさせます。まるで明治時代にタイムスリップしたかのような、ノスタルジックな雰囲気を味わえます。
小説「伊豆の踊子」の舞台
天城山隧道は、川端康成の不朽の名作「伊豆の踊子」の舞台としても知られています。
主人公たちがトンネルを歩くシーンは、物語の重要な転換点として描かれています。トンネル内を歩きながら、小説の世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
多くの困難を乗り越えて完成した「天城越え」
天城山隧道の建設は、険しい地形や地質の悪さから、多くの困難を伴いました。工事中に命を落とした作業員も少なくありません。
しかし、人々の熱意と努力によって、ついに完成へと漕ぎ着けました。トンネル内には、当時の苦労を物語る痕跡が今も残されています。
国の重要文化財にも指定!
天城山隧道は、その歴史的・文化的価値から、2001年に道路トンネルとしては初めて国の重要文化財に指定されました。
また、天城山隧道を含む「踊子歩道」は、2015年に「新日本歩く道紀行100選」にも選ばれています。
天城トンネル周辺スポットも充実
天城トンネル周辺には、見どころがたくさんあります。
浄蓮の滝
日本の滝百選にも選ばれた名瀑。高さ25メートル、幅7メートルもの滝は、迫力満点です。
滝壺近くには、伊豆の踊子像もあります。
河津七滝
変化に富んだ7つの滝が連なる景勝地。
遊歩道が整備されているので、気軽に滝巡りを楽しめます。
踊子歩道
浄蓮の滝から河津七滝までの16.2kmを結ぶ全長16.2kmの遊歩道。
天城の自然を満喫しながら、伊豆の踊子の世界を体感できます。
天城山隧道(旧天城トンネル)アクセス
- 車: 東名高速道路「沼津IC」から伊豆縦貫自動車道経由で約1時間30分
- 公共交通機関: 伊豆急行線「河津駅」からバスで約30分
注意点:
- トンネル内は照明が少なく、足元が悪い箇所もあります。歩きやすい靴で訪れましょう。
- 夏でも肌寒いので、羽織るものがあると便利です。
- 雨天時は滑りやすくなるので、特に注意が必要です。
天城山隧道(旧天城トンネル)まとめ
天城山隧道は、歴史とロマン、そして自然の魅力が詰まった場所です。伊豆旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。きっと、忘れられない思い出になるはずです。
あなたも天城山隧道で、伊豆の歴史と自然に触れてみませんか?
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