島田市|アウトドアスポットで人気の「童子沢親水公園」の遊び方3選
独特なネーミングの「童子(沢わっぱざわ)親水公園」。
国道1号バイパス「大代I.C」から車で10分ほどのところにある島田市の自然豊かな公園です。
小さな子どもから大人まで幅広い年代が楽しめるよう無料で一般開放されており、夏場は涼を求めて多くの人々で賑わっています。
地名でもない独特の読み方をする「童子沢(わっぱざわ)」という名前が気になりますよね。
その答えは、親や地域が子どもに向ける深い愛情が込められた昔からの言い伝えにあるのです。
童子沢(わっぱざわ)の言い伝えに込められた想い
その昔、遠い道のりを越えて京都から現在公園のある島田市の大代という地まで、はるばる訪ねてきた野守大夫という女性がいました。
川根の池のほとりで修行をしていた夢窓国師を慕って旅をしてきたのですが、はやる想いを抑えきれずにいました。
旅の途中、近道を選んでしまったため、高い山々に阻まれ、途方に暮れてしまったのです。
夢窓国師への強い想いから、鯉に姿を変え大代の沢を遡り、身を翻して山を越え川根の池へ飛んで行ったと云われています。
そのため、川根の池は『野守の池』とも呼ばれているのです。
実はそれ以前に、野守は大代で子どもを産んでいました。
里人に預けられていた子どもは、大代の沢でひとり鯉やヤマメと戯れながらたくましく育ちました。
その成長を見ていた村人たちが自分の子も同じように沢で遊ばせるようにしたところ、どの子も健やかに育つようになったのです。
不思議な体験から、いつしか村人たちの間で大代の沢を「童子沢(わっぱざわ)」と呼ぶようになり、今日に至ります。
子どもたちの健やかな成長を願う場所
今でもこの沢で水遊びをする子は病気にもかからず、すくすくと成長すると云われています。
訪れた際も、近隣の保育園に通う子どもたちが水浴びに来て、元気よく遊んでいました。
この時期は頻繁に来ているようで、子どもたちの目がキラキラしているのが印象的でした。
遊び方その1*浅瀬の渓流で水遊びを思い切り満喫
大きな石が階段状に積まれており、1mほど下に降りれば浅瀬の沢が広がっています。
流れは強くないため、大人に見守られながら子どもたちが楽しくはしゃげる環境です。
少しひんやりした沢の水と豊かな森や緑に囲まれながら、時折聞こえる鳥や虫の声に気持ちも安らぎます。
夏の暑さを逃れつつ、一日たっぷり遊べる場所として親子で訪れてみるのはいかがでしょうか。
遊び方その2*BBQとキャンプが楽しめる開放的なエリア
「童子沢親水公園」のBBQ設備
心地良い水遊びと合わせて、自然を満喫しながらBBQやキャンプを楽しめる場所があります。
沢沿いに開けた空間があり、炊事棟や洗い場・トイレなどが完備されているため大人数でも利用が可能です。
<ご注意>
※令和5年6月29日より故障していた公園の水道ポンプですが、現在使用できるようになりました。
応急対応による稼働のため、負荷低減を目指した節水にご協力をお願いします。
所々に木製の椅子とテーブルが設置され、橋を渡った先にも空間が広がっています。
夜の公園は静寂の中、沢の流れが美しく響き心地良い眠りに付けるのも魅力です。
お気に入りのポイントを選んでゆったり時間を過ごせます。
BBQの道具と食材は事前に準備して
通常のキャンプ場と違い、管理棟が無くキャンプ道具のレンタルや販売は行っておりません。
自由に遊び回れる一般的な公園のため、道具や食材はあらかじめ用意しておく必要があります。
近くのコンビニを利用するか、地元の食材を購入できるKADODE OOIGAWAも気軽に立ち寄れる距離です。
「童子沢親水公園」BBQ・キャンプ場利用時は注意点を確認
BBQやキャンプを利用する際は、公園より車で10分ほどのところにある金谷体育センターに届け出が必要です。
当日、直接申し込みに訪れても対応可能ですが、利用者が多い場合は利用できないこともあるため、夏場の利用が多い期間は事前に問い合わせすることをおすすめいたします。
また、2023年10月より受付窓口が移転する可能性があるので、ご利用の際はホームページをご確認ください。
10月以降にご利用予定の方は受付先に注意しておきましょう。
遊び方その3*渓流沿いや林をウォーキング
1)気軽に楽しめる散策コース
健康を気遣ったウォーキングや緑の中を気軽に散歩されたい方は、渓流沿いを散策してみるのもおすすめ。
季節の花や木を眺めながら、童子沢のいわれを学べる自然と歴史満喫コースや、渓流の音を聞きながら足ツボを刺激できたり、山沿いの涼しさを感じたりできるコースがあります。
BBQ&キャンプエリアから大型駐車場エリアまでの間を20〜30分ほどで歩けるお手軽なコースです。
途中、東屋もあり、休憩しながら静かな自然を体感できます。
ちなみに、BBQ&キャンプエリアは電波が繋がりにくくなっているため携帯の利用にはご注意ください。
もしもの場合は、大型駐車場エリアまで足を運ぶと電波が繋がりやすくなりますよ。
2)天然樹林を散策できるハイキングコース
足腰に自信があり、もう少ししっかり山を味わってみたい方には童子の森ハイキングコースがおすすめです。
人工林・天然の育成林・天然の完成林の3種類で構成されており、3つの登り口から林内を楽しめるようになっています。
自然の中で四季折々を感じられるよう、春夏秋冬をゾーンに分けて様々な木々や植物が育成されています。
ヤマモモやヒメシャラ・モミなど実際に目にすることで、木の質感や成長を肌で感じることができます。
目安となる資材置き場まで20〜30分ほどで登れますが、足元の悪い急斜面もありますのでお子様連れの方は注意が必要です。
少しづつ休みながら、足元を確認して登ることを心掛けましょう。
ご紹介の「童子沢親水公園」詳細情報
童子沢親水公園
※ゴミの持ち帰りやモラルを守り譲り合って使用しましょう。
※園内でテントサウナは禁止
住所 | 静岡県島田市大代2459 |
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電話 | 島田市役所 都市基盤部建設課公園係 0547-36-7187 |
開園時間 | 自由 |
入園料 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場あり ※70台分 |
アクセス | 車 ●東名「相良牧之原I.C」から車で約30分 ●新東名「金谷I.C」から車で約10分 ●国道一号バイパス「大代I.C」から車で約10分 |
HP | https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/waxtupazawa.html |
島田市金谷体育センター
*2023年10月から変更の可能性あり
※BBQ・キャンプ利用時に事前確認と届出書提出が必要
※テントサウナは禁止
住所 | 静岡県島田市金谷栄町3431 |
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電話 | 0547-46-4440 |
開館時間 | 8:30〜21:30 |
定休日 | 月曜日 ※月曜日が祝日の場合は、その翌日 ※12/29~1/3 |
利用料 | キャンプやバーベキューの公園利用は無料 ※体育館等の利用は有料 ※詳細は施設にお問い合わせください |
駐車場 | 無料駐車場あり |
アクセス | 車 ●国道一号バイパス「大代I.C」から車で約5分 バス JR金谷駅からコミュニティバス田代の郷温泉線(金谷地区系統)乗車約10分←「金谷庁舎前」下車→徒歩3分 |
一年を通して楽しめる自然豊かな「童子沢親水公園」
慌ただしい日常から少し離れて、ほっと一息つきたい。
そんな時に、自然豊かな環境を満喫できる場所が童子沢(わっぱざわ)親水公園です。
どのように遊ぼうか知恵を絞りながら1日を過ごしてみるのも面白いかも知れません。
桜まつりや紅葉まつりの開催もありますので、季節に合わせて楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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