2026年、伊豆の主な海水浴場は8月23日(日)で遊泳期間を終えます。 沼津市の大瀬、西伊豆町の浮島・乗浜・黄金崎が、すべてこの日までです。
「まだ暑いのに、もう海じゃないの?」
毎年8月の終わりに、そう思う人は多いんじゃないでしょうか。
気温はまだ30℃を超えているし、水だってぜんぜん冷たくない。
でも、期間は終わります。
これを知らずに出かけると、「浜には誰もいないし、監視員もいない海」に到着することになるんですよね。
ただ、悪い話ばかりではありません。
この時期の伊豆の海は、泳がない前提で行くと、いちばん贅沢な季節でもあるんです。
✅ この記事でわかること
- 伊豆の主な海水浴場の2026年の遊泳期間(終了日つき)
- 遊泳期間が終わった海に、なぜ入ってはいけないのか
- 泳がずに海を楽しむ3つの過ごし方
- 8月下旬の水温と日没時刻という、この時期ならではの数字
まず、日付を押さえてください

海水浴場とは、自治体などの開設者が期間を定めて開設し、監視体制を敷いた海岸のことです。
期間外は、同じ砂浜でも「海水浴場ではない」状態になります。
2026年の主な遊泳期間は、こうなっています。
| 海水浴場 | エリア | 2026年の開設期間 | 監視 |
|---|---|---|---|
| 大瀬海水浴場 | 沼津市 | 7月18日〜8月23日 | ライフセーバー 9:30〜16:00 |
| 浮島海岸 | 西伊豆町 | 7月18日〜8月23日 | ライフセーバー 9:00〜16:00 |
| 乗浜海岸 | 西伊豆町 | 7月18日〜8月23日 | ライフセーバー 9:00〜16:00 |
| 黄金崎 | 西伊豆町 | 8月1日〜8月23日 | ライフセーバー 9:00〜16:00 |
| 白浜大浜・九十浜 | 下田市 | 〜8月31日 | ー |
| 白浜中央 | 下田市 | 〜8月30日 | ー |
| 外浦・鍋田浜・多々戸浜・入田浜・吉佐美大浜・田牛 | 下田市 | 〜8月23日 | ー |
西伊豆と沼津は、8月23日でいっせいに終わります。 8月24日以降も泳げるのは、下田の一部だけです。
間違えやすい2つを、先に書いておきます。
恵比須島(下田市)は海水浴場ではありません。 下田市は開設海水浴場を9か所と明記したうえで、「他の海岸は海水浴場ではありません」としています。
「堂ヶ島海水浴場」というものも存在しません。 西伊豆町の海水浴場条例が定めるのは9か所。堂ヶ島エリアの海水浴場にあたるのは、乗浜海岸です。
なお伊豆・浮島海岸で楽しむ!透明度抜群の海で海水浴&シュノーケリング&SUP体験で紹介した浮島海岸も、遊泳できるのは8月23日までです。
なぜ「期間が終わったら泳がない」なのか
海上保安庁は、開設されていない海水浴場について、3つの理由を挙げています。
ひとつめ。ライフセーバーや監視員がいないため、事故が起きてもすぐに助けを求められず、救助まで時間がかかる可能性があること。
ふたつめ。遊泳区域を示すブイやネットが設置されないこと。 区域が分けられていないため、水上オートバイなどとの接触事故のおそれがあります。
みっつめ。開設者がいないため、適切な安全管理が行われていない可能性があること。
静岡県警察のデータもあります。令和7年中、静岡県内の水難事故は48件発生し、21人が亡くなりました。
さらにこの時期は、波にも特有の事情があります。
気象庁は、こう説明しています。「昔から、夏から秋にかけて太平洋に面した海岸に押し寄せる高い波(うねり)を『土用波』と呼んで高波に対する注意を促していました」
数千キロ離れた台風のうねりが届くことがあるんです。晴れていても、波だけが高い日があります。
クラゲについても、ひとつ正確にしておきますね。
「お盆を過ぎるとクラゲが増える」とよく言われます。でも新江ノ島水族館の解説によれば、クラゲは冬でも海にいます。
お盆過ぎに被害が目立つのは、刺すクラゲが大人になって大きくなる時期だから。
黒潮生物研究所も、アンドンクラゲについて「水中では非常に見つけづらく、気づかないうちに刺されてしまうことがある」としています。
つまり、8月下旬は「泳がない」が正解なんですよね。
それでも、この時期の海がいい理由
水は、まだ一年でいちばん温かい
気象庁の駿河湾の海面水温(平年値・1991〜2020年)を見てみます。
年間のピークは、8月18日〜20日の27.15℃。
そこから8月25日は27.08℃、8月31日は26.91℃と、ほとんど下がりません。
海開き直後の7月18日は25.31℃です。つまり8月下旬の海は、7月中旬より2℃近く温かいということになります。
泳がなくても、足だけ浸ける、磯で生きものを探す。それだけで、この温かさは体感できますよ。
日が短くなって、夕陽の時間が早くなる
西伊豆町が公表している2026年の日没時刻表を見てみます。
日没は8月25日が18時21分、8月31日は18時13分。
8月1日は18時48分でしたから、ひと月で35分も早まっています。
これ、地味にすごく大事で、夕食前に夕陽が見られるということなんです。
真夏だと19時近くまで沈まないので、子ども連れだと待てないんですよね。
西伊豆町は平成17年9月23日に「夕陽日本一宣言」を行っています。
町が公式に挙げている夕陽スポットは、大田子海岸(日本の夕陽百選)、堂ヶ島、黄金崎、安良里港の4か所です。
泳がない海の、3つの過ごし方
海の上から見る|堂ヶ島 洞くつめぐり
堂ヶ島の洞くつめぐりとは、天窓洞をはじめとする海食洞を遊覧船でめぐる、約20分のクルーズのことです。
料金は大人1,500円、子供750円。 15〜20分おきに随時運航しています。
夏季(7月18日〜8月30日)は9:00〜16:30の運航です。8月下旬も、まだ夏ダイヤなんですね。
天窓洞の中に入ると、天井にぽっかり空いた穴から光が差し込みます。水面が、青く光ります。
泳ぐより、これのほうが記憶に残ります。
ひとつ注意を。運航は海況次第です。
公式にも「洞くつめぐり運航状況のご確認は当日の朝8:30以降にお願い致します」とあります。出発前に0558-52-0013へ確認してください。土用波の季節ですから、なおさらです。
船内の様子は【神秘の絶景】堂ヶ島遊覧船で巡る、青の洞窟と地球が生んだ奇跡の旅で紹介しています。
不思議を見に行く|大瀬崎の神池
大瀬崎の神池とは、駿河湾に突き出た大瀬崎の先端近くにある、淡水の池のことです。
なにが不思議か。海から最も近いところで約15m、標高はわずか1〜2mしかないのに、真水なんです。
沼津市は「富士山から伏流水が湧き出ているなどとする説もある」としています。
そのうえで、「なぜ真水が湧き出しているのかは明らかにされていません」と、はっきり書いているんですよね。伊豆七不思議のひとつに数えられている理由が、これです。
池の最長径は、約100m。
周囲を覆うビャクシン樹林は、昭和7年7月25日に国の天然記念物に指定されました。自生は約130本、樹齢1000年を超える老木もあります。日本最北端の自然群生地です。
岬の先には、大瀬神社(引手力命神社)。海の守り神として信仰されてきた神社です。
現在の社殿は1939年の再建。御神木は、推定樹齢1500年の「夫婦ビャクシン」です。
夏の日差しの中、樹林の下だけ空気が違います。 泳がなくても、ここは涼しい。
もっと詳しくは海から20mなのに淡水の池?大瀬崎神池が不思議すぎると伊豆七不思議を巡る旅をどうぞ。
沈むのを待つ|黄金崎と大田子海岸

そして夕方は、西伊豆へ。
黄金崎は、岩肌が夕陽を受けて黄金色に染まることから、その名がついた岬です。大田子海岸は、日本の夕陽百選に選ばれています。
18時13分から18時21分。待ち時間が短いのが、8月下旬のいいところなんです。
海の家がもう閉まっているぶん、浜も静かですよ。
黄金崎の詳細は西伊豆町|絶景夕陽スポット「黄金崎公園」へ。
ほかの候補は伊豆で夕焼けを楽しむ旅|おすすめの絶景スポット5選でどうぞ。
それでも海辺に行くなら
泳がないとしても、海辺には行くわけですから、最低限これだけは。
- 遊泳期間が終わった海には入らない(監視員も、区域を示すブイもありません)
- 離岸流に注意する。海上保安庁は「沖に向かう流れには特に注意」「あわてずに岸に並行に泳ぎ、抜け出しましょう」と呼びかけています
- 磯を歩くなら、脱げない靴で。サンダルは危険です
- 波が高い日は、波打ち際に立たない。土用波は、突然大きいのが来ます
- 緊急時は118番(海上保安庁)
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年、伊豆の海水浴場はいつまで泳げますか?
A. 沼津市の大瀬、西伊豆町の浮島・乗浜・黄金崎は、いずれも8月23日までです。下田市は海水浴場によって異なります。白浜大浜と九十浜が8月31日、白浜中央が8月30日、そのほかは8月23日までです。
Q. 遊泳期間が終わったあとに泳いではいけませんか?
A. おすすめできません。海上保安庁は3つの理由を挙げています。監視員がいないこと。遊泳区域を示すブイやネットがないこと。適切な安全管理が行われていない可能性があること。
Q. 8月下旬の海水温は下がっていますか?
A. ほとんど下がっていません。気象庁の駿河湾の平年値では、年間ピークが8月18〜20日の27.15℃です。8月25日は27.08℃、8月31日は26.91℃。海開き直後の7月18日(25.31℃)より温かい状態が続きます。
Q. お盆を過ぎるとクラゲが増えるって本当ですか?
A. 「増える」というより「刺すクラゲが大きくなる」時期です。新江ノ島水族館の解説によれば、クラゲは冬でも海にいます。お盆過ぎに被害が目立つのは、アンドンクラゲなど刺す種が成長する時期であることと、海水浴客が多いことが理由とされています。
Q. 堂ヶ島の遊覧船は8月下旬も動いていますか?
A. 動いています。夏季ダイヤ(7月18日〜8月30日)は9:00〜16:30の運航です。ただし海況によって欠航します。当日朝8:30以降に0558-52-0013で運航状況を確認してください。
Q. 夕陽は何時ごろ沈みますか?
A. 西伊豆町の2026年日没時刻表によると、8月25日が18時21分、8月31日が18時13分です。8月1日(18時48分)から、約35分早まっています。
まとめ
8月23日を過ぎたら、水着はいったんしまう。
そのかわり、遊覧船に乗って、樹林の下を歩いて、夕陽が沈むのを待つ。
人が減って、水はまだ温かくて、日没は早い。この3つがそろうのは、一年でこの時期だけなんですよね。
泳ぐ夏が終わっても、伊豆の海はまだ終わりません。
ぜひ、この時期ならではの海を見に行ってみてください。
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※データ参考:気象庁(駿河湾 沿岸海面水温)、海上保安庁、静岡県警察、沼津市、西伊豆町、下田市、堂ヶ島マリン、新江ノ島水族館、黒潮生物研究所、国立天文台(いずれも2026年8月10日確認)。遊泳期間は各市町の最新発表をご確認ください。













