食べすぎ注意!静岡のソウルフード「さくらごはん」って知ってる?誰でも簡単、激うまレシピを大公開
子どもから大人までみーんな大好きな静岡のソウルフード「さくらごはん」。
おうちごはんはもちろん、給食の献立に出てくる日にはそれだけでテンションアップ!
一度食べたら間違いなくやみつきになる美味しさです。
今回はその気になる歴史を綴りつつ、誰でも簡単に作れる激うまレシピを大公開します。
皆さまメモのご用意はよろしいですか?!
このページの目次
静岡県民熱愛グルメ、さくらごはんとは?
さくらごはんは主に、静岡県の遠州地方(浜松・磐田・袋井・掛川)のあたりで昔からよく食べられている、静岡のソウルフードです。
名前の由来は『お醤油とお酒を入れて炊き上げたごはんが薄い桜色に見える』ためだそう。
えびす講の際、農家さんが米の収穫後に行事食としてさくらごはんを作り、一年の感謝と商売繁盛の祈りを込めて神前へ捧げます。
えびす講ってなあに?
ここで、えびす講について少しだけ説明を。
えびす講は古(いにしえ)より、旧暦の10月(現在の暦でいうと11月)にえびす様へ1年の無事を感謝し、商売繁盛や大漁、豊作を願う行事です。
旧暦の10月は神無月という別名を持ち合わせますとおり、日本では旧暦の10月に各地の神様方が島根県の出雲大社に大集合します。
(よくよく考えるとすごいお話ですね・・・)
そのため、その時期は出雲以外の土地には神様が不在でありお留守番をする神様がおられません。
そんな時、えびす様はただひとり出雲大社には行かず、留守を預かってくださったそう。
いかなるときも離れず、ずっとそばで見守っていてくださるえびす様。
そんなえびす様を人々は崇拝し、信仰するようになったことがえびす講の由来とされております。
各家庭でも家内安全を祈りえびす様をお祀りし、えびす講の際には神聖なる儀式を執り行ないます。
小さい頃から当たり前のようにえびす講があり、さくらごはんを食べていただけに感動を覚えました。
地元民だけれど知らないことがまだまだありそうです。
(※ちなみに県西部では、えびす様のことを”おいべっさま”や”えべっさま”と呼びます。)
さくらごはんの作り方
まずは準備から。
用意するものはこちら
【さくらご飯の材料】
お米 | 1合 |
水 | 炊飯器のメモリより少し少なめに |
醤油 | 大さじ1~2 |
酒 | 大さじ1~2 |
白だしor顆粒だし | 大さじ1~2 |
千切りしょうが | お好みで |
だし昆布 | お好みで |
各家庭により材料が異なりますが、今回は筆者の家で代々受け継がれるレシピをご紹介しました。
上記にもありますように、しょうがとだし昆布に関してはお好みで加えてください。
あってもなくても大丈夫です。
※我が家は炊飯器ではなくお鍋で炊いております。
※濃いめの味がお好きでしたら、醤油とだしを少し足してください。
激うま簡単レシピを大公開
1)お米を研ぐ
2)研ぎ終えたら、醤油・酒・白だしor顆粒だしを入れる
醤油:大さじ1~2
酒:大さじ1~2
白だし:大さじ1~2
3)お水を炊飯器のメモリより少し少なめに入れる
4)しょうが・だし昆布を入れる
千切りしょうがだし昆布:お好みの量
5)スタートボタンを押す
以上。
え、これだけ?との声が今にも聞こえてきそうな気がしますが、たったこれだけで絶品さくらごはんが作れちゃいます!
何かとめんどくさい工程もなし、つきっきりで様子を見る必要性も一切なし!
育児に仕事に普段の生活に、忙しいながらも毎日を丁寧に生きているわたしたち。
それでもやっぱり、今日だけは何もしたくない、楽をしたいって思う時だってありますよね。
料理をしようと無理くり気力を奮い立たせても、いざ作業が多いという現実をつきつけられた途端、ご飯を作るのが億劫になってしまいます。
そんな時こそ、このコの出番。献立に困った時や時間のない時こそさくらごはんが大活躍します。
もはやおかずがいらないレベルです。
6)カタカタとフタが鳴ったら、ご飯が炊き上がり!
ふたをあけたら
ふわりと幸せの香り。
さて、お待ちかねのさくらごはんができあがりました。
カタカタとフタが鳴ったならば、もうすぐ焚けますよの合図。
執筆中の今でさえ、思い出し笑いならぬ思い出しにやりが止まりません。
うっかりよだれが出てしまいそう。
近々また作ろうと心の中で近いながら誘惑に立ち向かう夜の22時なのでした。
(この時間になるとどうしてもお腹が空いてしまい、夜食を食べようか我慢しようか、悪魔のささやきとひたすらバトルを繰り広げています。)
キッチン全体に、醤油やだしのきいた香ばしい香りが広がります。
この香りだけでも十分に満たされるような、お腹いっぱいになるようなうれしい香り。
一緒に炊き込んだだし昆布ですが、驚くほどにやわらかくなっていますのでそのままお召し上がりいただけます。
もちろん捨ててしまっても構いません。
ものは試しに食べてみたところ、意外としっかりめに味が残っており、この塩加減はお酒のあてにもぴったり!
おしゃぶり昆布のような、茎わかめのような感覚。
予想外のところから何とも喜ばしい発見を得ました。
お箸を持つ手が止まらなくなる「さくらご飯」
口の中にひとくち頬張れば、瞬く間に笑顔に。
これだよこれ、こういうのでいいんだよ。
とても懐かしい味に安心感と安らぎを覚えます。
それは例えるならば、だれもがふと思い出すであろう大好きな”おふくろの味”というやつです。
お酒の甘みと醤油の塩気、それぞれのバランスが抜群。
おかわり!の声、お箸を持つ手が止まらなくなることまちがいなし。
腕の中で抱えてでも永遠に食べていたい至福の味。
無限さくらごはんの出来上がりです。
よっしゃ、これ作ってみよう!と思い立ったが吉。
今宵は晩酌でもしながら、旨味たっぷりホッカホカのさくらごはんを堪能しませんか?
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