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清水港で冬の渡り鳥ウォッチングはいかが♪冬は珍しい鳥に出会えるチャンス

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

日本三大美港の一つでもある清水港。
波が少なく穏やかな港内は越冬のために飛来した渡り鳥で賑わいます。

のんびりと羽を休める鳥たちを眺めると、不思議と穏やかな気持ちになって癒やされること間違いなしです。

今回は清水港でグルメや観光と一緒に楽しめる、冬のバードウォッチングを紹介します。

(※景観が美しいことで日本三大美港に選ばれた、あと2つは、神戸港、長崎港)

 

 

清水港はどんな場所?

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

清水港は、静岡市清水区にある国際貿易港です。

駿河湾側を三保半島がぐるっと囲んだような地形が特徴で、ポケット状になった海がそのまま港湾になっています。
陸地に囲まれているため波が穏やかな日が多く、港内の遊覧船や水上バスは、よほどの悪天候でない限り毎日運航しているほどです。

富士山清水港クルーズ「ベイプロムナード号」富士山清水港クルーズ船「ベイプロムナード号」

港の周辺には港湾施設や工場が多く建ち並んでいますが、景色とは裏腹に、さまざまな鳥が飛来します。
越冬のために飛来する渡り鳥にとって、温暖で穏やかな清水港は冬を越すのにピッタリな環境とも言えるでしょう。

 

冬の清水港でバードウォッチング

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

冬の清水港で面白いのが、バードウォッチングです。

冬は、普段は見られない珍しい渡り鳥が観察できる季節
ふらっと海辺を訪れるだけで、思ってもいない野鳥が観察できることも!

例年、11月頃に飛来して港内で年を越します。
そして3月下旬から4月中旬にかけて暖かくなるとそれぞれの繁殖地に戻ります。

冠雪した富士山をバックにバードウォッチングを楽しめるのも期間限定の楽しみです。

 

運が良ければイルカが見えるかも?

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング清水港でイルカに遭遇!慌てて撮影したので少しブレてしまいました

おまけの情報にはなりますが・・・
2020年頃から清水港内にミナミバンドウイルカの群れが住み着き、話題にもなっています。
運が良ければバードウォッチング中に姿を見られるかもしれません。

イルカの群れはいつどこで姿を見せてくれるか分かりませんが、冬でも視認情報があるため十分にチャンスがあります。

実際に筆者が清水港の海辺で景色を眺めていたら、いきなりイルカが現れてジャンプ!…なんて状況に何度も遭遇しています。

何の前触れもなく現れるため、驚きと興奮が入り交じった状態で慌ててカメラを構えるのが恒例です。

清水港を運行しているクルーズ船では、ユリカモメに餌やり体験ができたり、「イルカウォッチング クルーズツアー」が開催されています。
基本、事前予約制ですが、席があれば当日参加も可能だそうです。

 

冬の清水港で観察できる代表的な渡り鳥

1.コブハクチョウ

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

「コブハクチョウ」はハクチョウの一種で、毎年越冬のために清水港へ渡ってきます。

2022年は3羽の飛来を確認しており、この鳥が姿を見せると季節の進行を実感します。
多い時には5羽のグループで飛来した年もあり、うち2羽は産毛が目立っていたことから子供を 連れてきたのかもしれません。

一際目立つ白くて大きなシルエットで水面に浮かんでいるため、多少距離があっても容易に見つけられます。

有名な「オオハクチョウ」や「コハクチョウ」との違いは、くちばしの色が黄色ではなく赤味がかっている部分と付け根の黒い部分にコブのような出っ張りがあるので判別できます。

毎年飛来しているからなのか人懐っこく水辺にいると向こうから至近距離まで寄ってくることも。
しかし、可愛らしい姿とは裏腹に他のハクチョウよりも攻撃性が高く、無闇に触ろうとすればケガをする恐れもあります。
また、鳥インフルエンザなどの懸念もあるため眺めるだけに留めておくのが安心です。

「コブハクチョウ」は本来ヨーロッパや中央アジアに生息している外来種で、生態系や農作物への食害などの影響が発生しています。
愛嬌があって可愛らしいですがエサをあげたい気持ちはグッと我慢しましょう。

 

2.ユリカモメ

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

冬の清水港を飛び回るユリカモメはお馴染みの存在で、秋から冬にかけて群れで渡ってきます。

港内の遊覧船や水上バスの周辺を一緒に飛び回る姿は日常風景、船上からエサをもらえるため常に数羽のユリカモメがくっついています。
(※クルーズ船に乗船すると「ユリカモメに餌やり体験」ができます)

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

出船の汽笛が聞こえるとどこからともなく空に大群が現れます。
大群のユリカモメに圧倒されますが、飛ばずに航行中の船に止まって移動する怠け者もいるためほっこりした気持ちになります。

晴天の日に海上の船と共に飛ぶユリカモメの姿は雄大で写真映え間違いなしです。

 

3.キンクロハジロ・オオバンなどの水鳥

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング「キンクロハジロ」と「オオバン」

池や湖などで見かける水鳥ではありますが冬は港内にも飛来し、至る所で浮いている姿が見られます。

特に見かける機会の多いのが「キンクロハジロ」と「オオバン」です。
「オオバン」は全体が黒い体色で分かりやすい姿をしていますが、「キンクロハジロ」はパンダのように白と黒のツートンカラーが特徴で、通称「パンダガモ」とも呼ばれています。

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング「オオバン」

後頭部に飾り羽が付いておしゃれな見た目が個性的です。
どちらも丸っぽい見た目で可愛らしい姿をしていて、浮かぶ姿を見ているとのんびりとした時間が流れます。

 

おすすめの観察スポットを紹介

清水港のバードウォッチングにおすすめしたい場所は、マリンパーク周辺の海辺です。
特徴的なレンガ造りの回廊があり高い場所から広範囲を見渡せます。

清水マリンパーク清水マリンパークのレンガ回廊広場

また、付近の水辺に野鳥が集まるため野鳥を見つけやすいのも強みです。

 

商業施設のエスパルスドリームプラザと隣接しているため、買い物や食事のついでに行きやすいアクセスの良さも魅力的です。

エスパルスドリームプラザエスパルスドリームプラザ

 

バードウォッチングでの注意事項

清水マリンパーク

岸壁周辺は足元に係留用の金具やロープが多く、うっかりつまずくとケガや転落といった事故の原因にもなります。
近づく際は周囲をよく確認して歩くようにしましょう。

その他、冬の海辺は風を遮る物が少ないため、冷えやすく寒さ対策が欠かせません。
天気の良い日や歩くことで暑くなることも考慮して、調整しやすい服装がおすすめです。

 

施設詳細情報

清水マリンパーク

 

清水港 日の出地区「清水マリンパーク」

会場住所 静岡県静岡市清水区港町1丁目7-8
電話 054-355-1122
時間 24時間開放
※バードウォッチングにおすすめの時間帯は朝から夕方まで
利用料 無料
施設 イベント開催時は利用できない場合あります。
※HPにイベント予定が掲載あり
駐車場 有料駐車場「清水マリンパーキング」をご利用ください
※約560台
※24時間営業
普通車最初の1時間まで200円、以後30分毎 100円
アクセス 東名「清水I.C」方面から→袖師交差点を右折し臨港道路を直進 約15分
HP http://www.hinode-dream.jp/index.html
クルーズ船
HP
<富士山清水港クルーズ>
https://www.shimizu-cruise.co.jp/

 

 

清水マリンパーク・清水港で渡り鳥とイルカウォッチングを楽しむ

清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

今回は冬に楽しめる清水港のバードウォッチングを紹介しました。

冬のバードウォッチングは珍しい野鳥やイルカに出会える貴重な機会です。
珍しい野鳥やイルカに遭遇したときの驚きや興奮は簡単に味わえるものではありません。

エスパルスドリームプラザで食事や買い物を楽しむついでにふらっと訪れてみてはいかがでしょうか。

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清水港で冬の渡り鳥ウォッチング

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この記事を書いたひと

ととちぬ

ととちぬ

静岡中部の海沿いに住んでいます。
生まれも育ちも静岡です。

アウトドア(釣り、登山)から料理、ピアノまでいろいろやります。

webマガジンTSURINEWSでも記事を執筆中です
https://tsurinews.jp/author/shunichi_sugimoto/

Instagramやってます
https://www.instagram.com/morayeel26_seafood