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ロケ地にも使われた「江川邸」は、伊豆で見ておきたい韮山反射炉とセット観光スポット

 

平安時代より40代続く、江川家のお屋敷「江川邸」

韮山反射炉を作った江川太郎左衛門って?!

韮山反射炉と江川邸

反射炉を作った江川英龍(江川太郎左衛門)。

国防に尽力し、国内初のパンを作り、痘苗で天然痘被害を激減させ、他にもたくさんの業績を残し・・・。

地方の一代官だった英龍は、幕閣入も果たし大出世した大変立派な方だったのに、なぜか知名度低いのです。

 

江川英龍は、1835年に江川家36代の当主となり韮山代官に就任しました。

徳川幕府直轄地の伊豆、駿河、相模の支配を担当していた韮山代官。
代官は世襲制ではないのに、江川家は認められていました。
江戸時代をほぼ全期間、徳川幕府の代官を世襲して務めたそうです。

江川家の当主は代々、江川太郎左衛門を名乗っていたので、英龍さんも江川太郎左衛門さんです。

そして、英龍が国防の重要性を幕府に建議して、反射炉の築造が決まりました。

 

ロケ地にもなっている江川邸

韮山反射炉と江川邸

「韮山反射炉に行ったらセットで見て!」と言われている江川邸。

立派な代官屋敷で、お手入れも行き届いて保存状態も良いです。

今まで長い年月、火災に一度もあってないことがすごいですよね。
それは、江川家の棟札箱の中に秘密があるようですよ。

 

このお屋敷や敷地は、テレビドラマの撮影でも度々使われているので、見覚えある方もいるかも。

最近では、「西郷どん(第4話)」「篤姫」などの大河ドラマや「仁JIN」にもロケ地にもなりました。

 

ガイド案内があります

韮山反射炉と江川邸

入口にガイドさんの受付があります。

ここで声をかけてガイドをお願いしましょう。
とても詳しくわかりやすく説明してくれて、しかも無料なんです。

 

ガイド付き屋外見学

屋外見学ポイント1

韮山反射炉と江川邸

お屋敷の前に「枡形」。

代官外出の際、人数を数えたり、幕末は農兵の訓練場にも使っていたそうです。

 

屋外見学ポイント2

韮山反射炉と江川邸

立派なお屋敷!

今は銅版の屋根ですが、当時は茅葺屋根だったそうです。

 

屋外見学ポイント3

韮山反射炉と江川邸

「役所跡」です。

当時こちらがお役所だったようです。

見学をしながら敷地を歩いていくと、途中にひっそりと看板があります。

 

屋外見学ポイント4

韮山反射炉と江川邸

井戸がありました。

江川家は、元禄時代まで日本酒を作っていたそうです。

徳川家康や北条早雲も美味しいと飲んだ銘酒だそう。
この井戸の水も使われていたのでは?と言われています。

現在もそのままの形で残っていますが、使用はされていません。

 

屋外見学ポイント5

韮山反射炉と江川邸

パン碑(碑文 徳富蘇峰)がありました。

なんと、全国パン協会が建てたパン碑。

英龍が1842年4月12日に兵糧パンの第一号を焼いたそうです。
今ではパン業界で指定され、4月12日が全国で「パンの日」になっています。
パン屋さんで12日にパンの日とイベントがあるのもこれが由来ですね。

 

屋外見学ポイント6

外から見た裏門です。

韮山反射炉と江川邸

豊臣秀吉が韮山城に攻めこんだ当時の戦い跡が残る裏門。

韮山反射炉と江川邸

間近で見てください。

韮山反射炉と江川邸

鉄砲や矢で攻撃された跡がくっきり残っています。

こわっ!!!

背筋がゾクッ!として怖さと同時にため息が・・・

そして、天気の良い日、富士山が見える時はここから見事に見えるようです。

残念ながら、見学当日には見えませんでした。
別の日に再訪問すると、このように富士山が見えました!

韮山反射炉と江川邸

キレイ!和みます。

今では電線や住宅がありますが、裾が広がる美しい富士山、当時は門が額縁となり絵画のように見えたでしょう。

 

屋外見学ポイント7

韮山反射炉と江川邸

桜・紅葉・樫の木が宿った「宿り木」

それぞれの幹がぐるりと巻き、一本の木のように見えます。

不思議ですね・・・
異なる木がこのように生き続けるなんて。

敷地内にスピリチュアルな感じを受け、浄化されるような感覚も。

春は桜が、秋は紅葉が色づくと、木の違いがわかりやすいかもしれません。

 

屋外見学ポイント8

韮山反射炉と江川邸

展示スペースになっている「南米蔵」・「北米蔵」

韮山反射炉と江川邸

「千利休が作った韮山竹の花入れ」が展示されていました。

韮山竹とは、江川邸の庭に自生している真竹で、なぜか一部の竹のみ、縦に割れて生えてくるのだそうです。
このひび割れは、茶道では大変貴重な竹として扱われています。

韮山反射炉と江川邸

正面からみると、将棋の駒のような形。
そのため「西蔵」は駒蔵とも言われるそう。

 

そしてお屋敷内見学へ

入口から案内してくれたガイドさんは屋外がメインのようで、土間でお別れしました。

中では別の係りの方がいらっしゃいます。

韮山反射炉と江川邸

お屋敷内に入ると50坪ほどの土間が広がります。
土間を歩きながら建物内の見学ができます。

パン焼き釜やかまどの展示もありました。(写真奥)

韮山反射炉と江川邸

天井版が張られていないので、屋根裏の小屋組みを見上げてみることができます。

高くて立派な天井‼
首が痛くなるほど見上げても足りないくらい見入ってしまいます。

韮山反射炉と江川邸

見事・・・

生き柱や棟札箱の説明もあります。

見上げて一番高いところに「棟札箱」があって、その中に日蓮上人直筆の曼陀羅が収められているそうです。

そのおかげか、今に至るまで火災にあわず現存しているのですね。

韮山反射炉と江川邸

説明を聞きながら、ここまでの見学で約1時間くらいでした。

ガイド無しだと、もっと短い時間で見学できます。

 

展示品1:「韮山竹」

韮山反射炉と江川邸

千利休が花入れを作ったことで有名になりました

江川邸の内庭に群生していて、その内庭は年に2回春と秋に特別公開されます。

 

展示品2:「江川家の家紋」

韮山反射炉と江川邸

徳川家康から贈られた井戸と野菊をモチーフにした家紋。

 

展示品3:耐火レンガと窯跡

韮山反射炉と江川邸

韮山反射炉に使われた耐火レンガの展示もあります。

 

展示品4:品川御台場

韮山反射炉と江川邸

江川英龍が台場(砲台場)を築き、韮山反射炉で作った大砲を運びました。

江戸時代と現在のお台場を見比べることができます。

 

江川英龍ゆかりの反射炉やお台場をはじめ、様々な偉業の展示物が残る江川邸。

この江川家住宅は、民家では国内最初に指定された重要文化財だそうです。

歴史に詳しくないのですが、ガイドさんに案内してもらい、「あ!教科書に載ってた」と繋がることばかり。

地元に興味を持ち、その歴史をしっかり知ることも良いことだなと、頼朝の時代から本を読みなおそうと奮起しました。

江川邸に隣接して資料館らしき建物が建設中でした。

こちらの開館も楽しみです。

 

江川邸見学は周遊バスが便利

韮山反射炉と江川邸

そして、この周辺では、1月~5月にイチゴ狩りや菜の花摘みも楽しめますよ。

車でドライブをしながらマイペースにのんびり周辺へ立ち寄りもよし。

伊豆長岡駅を拠点に、反射炉・蛭ヶ島公園・江川邸・北条の里など運行している「歴バス のる~ら」の利用もお得です。

 

伊豆の国反射炉認定ブランドのお菓子

反射炉物産館でお土産探しもいいけど、地元の和洋菓子店でも反射炉土産になるお菓子があります。

反射炉にちなんで食用の竹炭を使って黒くしたお菓子ですって。

少し足を伸ばしてみてはいかがですか?

 

つず美の「大砲ロール」

韮山反射炉ブランド認定商品

黒くて珍しいロールケーキ

テレビでも度々取り上げられていて、見たことある!という人も多いのでは。
大砲の筒のような黒いロールケーキです。

竹炭を使った外側スポンジは黒っぽく、中に白いクリームと、中央にマロンが入っています。
マロンの他にイチゴ(ゼリー)や抹茶もあるそうですよ。

気になるお味は・・・

お味はコーヒーや紅茶にぴったりの程よい甘さ。
食感もしっかり目で、3時のおやつに合いそう!

通常のロールケーキの大きさなので、6~7等分ほどに切り分けられそうですよ。

要冷蔵ですが、購入すると冷凍で渡してもらえます。

賞味期限 夏は5日
冬は7日

イチゴ大福も人気のお店

こちらのお店のイチゴ大福も反射炉認定ブランドだそうです。
イチゴ大福も人気ですよ!

 

深瀬菓子店の「反射炉加農(カノン)」

韮山反射炉認定ブランド菓子

竹炭が入った黒い皮に、白あんとごまあんの二重あん入りなんです。

大砲の玉を思わせる半円形の和菓子です。

常温で日持ちもするのでお土産にも安心です。

気になるお味は・・・

甘いもの好きにはたまらない!

白あんとごまあんのバランスが絶妙です。
静岡茶とよく合います!

1つ食べるとけっこうお腹にしっかりきます。

昭和7年から営業している老舗菓子店

韮山反射炉認定ブランド菓子

竹炭を使った黒いプチマドレーヌも珍しいです。

韮山反射炉認定ブランド菓子

伊豆の国市の銘菓やジオグルメが揃っています。

かき氷が有名で夏には行列!

韮山反射炉認定ブランド菓子

「ふかせのかき氷食べないと夏が始まらない!」

地元からはもちろん観光客も集まる人気のお店です。

並んでも食べたい!夏季限定のかき氷は200種類の組み合わせから選べます。
定番シロップの他、地元イチゴの紅ほっぺや天野の柿などもあるんです。

価格もシンプルなものは200円~、トッピングやソースで6~700円のメニューもあり。

 

ご紹介施設の詳細情報

江川邸

反射炉を作った江川太郎左衛門屋敷「江川邸」

「旧韮山代官所跡 江川邸」入場料やアクセス情報

住所 静岡県伊豆の国市韮山韮山1番地
電話 江川邸公開事務所
055-940-2200
開館時間 9:00~16:30
※受付は16:15まで
水曜日の
開館時間
9:30~15:00
※受付は14:45まで
休館日 年末年始12月31日~1月1日
第三水曜日(祝日は開館)
江川邸のみ
入場料
高校生以上500円
小中学生300円
伊豆の国市民400円
「韮山反射炉」
「江川邸」
共通券
高校生以上700円
小中学生250円
駐車場 無料駐車場あり
アクセス 東名「沼津I.C」より約14km、
バス 伊豆箱根鉄道「伊豆長岡駅」より1日6便「周遊バスのる~ら」運行。1日乗り放題300円
徒歩 伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩約20分
Webサイト http://www.egawatei.com/

 

つず美 湯元園 小田前店

反射炉を作った江川太郎左衛門屋敷「江川邸」

韮山反射炉認定ブランド菓子販売「つず美 湯元園」アクセス

住所 静岡県伊豆の国市中873-4
電話 055-949-3931
営業時間 10:00~19:30
定休日 木曜日
駐車場 無料駐車場あり
アクセス 東名「沼津I.C」より伊豆縦貫道経由 約30分
電車 伊豆箱根鉄道「伊豆長岡駅」前につず美湯元園 駅前店あり
Webサイト http://www.tsuzumi-yumotoen.jp/

つず美 湯元園 小田前店

つず美 湯元園 駅前店

 

深瀬菓子店

韮山反射炉認定ブランド菓子販売「深瀬菓子店」アクセス

住所 静岡県伊豆の国市大仁284
電話 0558-76-1225
営業時間 【販売】10:00~18:30
【かき氷】12:00~17:00(注文は16:30まで)
定休日 不定休
駐車場 無料駐車場あり
アクセス 東名「沼津I.C」より伊豆縦貫道経由 約30分
徒歩 伊豆箱根鉄道「大仁駅」から徒歩約1分

 

 

韮山反射炉・江川邸の見学をして

「反射炉に行ったら、江川邸もセット見学」と言われています。

長く深い歴史が今も続く江川邸。

江川家があったからこそ、反射炉ができ今に至っているという長い時を、お屋敷を見ながら実感しました。

約400年前に建築された代官屋敷を実際に見て、皆さんも深い歴史を感じてみてください。

久々に反射炉と江川邸を見学しガイドしてもらって、思った以上に楽しく昔からあるのに新たな発見ができました。

ひめ
韮山反射炉に行ってきたわよ~。
桜の季節は、お花見客で賑わってるわ。

県内には、まだまだ気づかない魅力や素晴らしさがたくさんありますね。

次はどこに?と新たな発見探しにワクワクしています。

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反射炉を作った江川太郎左衛門屋敷「江川邸」

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この記事を書いたひと

May

May

観光業界に携わって四半世紀♪
生まれも住まいも県内東部です

美味しいと聞けば車を走らせ、
疲れを感じたら温泉に向かい、
これが今話題!と聞けばチェックしないと気がすまない性格

最近では、2年前に迎えた保護犬のマルシーズーPちゃんと
犬連れ可能な場所を探しお出かけしています
少し障害のあるワンコのため、
のんびりまったり第二の犬生を満喫中です