丸子のとろろ汁は、自然薯の季節がいちばん

静岡市駿河区|丸子のとろろ汁は、自然薯の季節がいちばん。430年続く東海道の味を秋に

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丸子のとろろ汁は、自然薯の季節がいちばん

丸子のとろろ汁は、東海道の宿場町・丸子宿に伝わる、自然薯をすりおろした郷土料理です。自然薯の収穫は11月から1月ごろで、秋から冬にかけてが味わいどきです。

秋になると、とろろが恋しくなる

ねっとりとしたとろろを、麦ごはんにたっぷりかける。それだけなのに、なぜかほっとする味なんですよね。

静岡市駿河区の丸子には、江戸時代から続くとろろ汁の店があります。東海道を歩いた旅人たちも、この味で疲れをいやしてきました。

この記事では、自然薯がおいしくなる季節に味わいたい、丸子のとろろ汁を紹介します。

✅ この記事でわかること

  • 自然薯とは —— 長芋とのちがい
  • 丸子のとろろ汁の歴史 —— 芭蕉や広重とのつながり
  • 老舗「丁子屋」で味わうポイント —— 慶長元年創業の店
  • よくある質問 —— 気になる疑問にまとめてお答え

丸子のとろろ汁とは

丸子のとろろ汁

丸子のとろろ汁とは、東海道の宿場町・丸子宿に伝わる、自然薯をすりおろした郷土料理のことです。丸子は「鞠子」とも書き、東海道五十三次の20番目の宿場です。

すりおろした自然薯を、味噌仕立てのだしでのばします。それを麦ごはんにかけて食べるのが、丸子流なんです。

自然薯ってどんな芋?

自然薯とは

自然薯とは、日本の野山に自生するヤマノイモのことです。スーパーでよく見かける長芋とは、同じ山芋の仲間でも性格がちがいます。

項目自然薯長芋
育ち野山に自生する山芋畑で栽培される山芋
粘りとても強い水分が多く、粘りは少なめ
形細長く、深く伸びる太くまっすぐ
収穫時期11月〜1月ごろ—

自然薯の強い粘りは、すりおろしたときにいちばんよくわかります。この粘りこそが、とろろ汁のおいしさの源なんです。収穫まで手間がかかるので、貴重な食材でもあります。

芭蕉も広重も描いた、丸子のとろろ汁

とろろ汁ご飯

丸子のとろろ汁は、江戸時代から旅人に知られていました。元禄4年(1691年)、松尾芭蕉は江戸へ向かう門人に、こんな句を贈っています。

「梅若菜 丸子の宿の とろろ汁」

旅の途中で、丸子のとろろ汁を楽しんでね、という気持ちがこめられた句です。

さらに、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にも、丸子のとろろ汁が登場します。歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』の「鞠子」には、とろろ汁の茶屋が描かれています。江戸の人々にとっても、丸子といえばとろろ汁だったんですね。

丁子屋で味わう

丸子でとろろ汁を味わうなら、まず訪ねたいのが「丁子屋」です。

丁子屋は、慶長元年(1596年)創業の老舗。2026年で、創業から430年になります。茅葺き屋根の建物は、令和4年(2022年)に国の登録有形文化財になりました。

とろろ汁には、静岡県産の自然薯を使っています。かつお節でとっただしと、自家製の白味噌で仕立てるのが特徴です。

定番は、とろろ汁に麦飯や味噌汁がつく「丸子定食」。揚げたとろろの一品料理もありますよ。

🚩 丁子屋:静岡市駿河区丸子7-10-10
📞 054-258-1066
🕰️ 平日11:00〜14:00(LO)/土日祝11:00〜15:00(LO)、16:30〜19:00(LO)
🗓️ 木曜定休(月末は水・木曜休み)

※営業時間や料金は変わることがあります。お出かけ前に確認してください。

秋の丸子を楽しむコツ

丸子は、静岡駅からバスで20分ほどの距離です。とろろ汁のあとは、宿場町の面影が残る旧東海道を歩いてみるのもおすすめ。紅葉が色づく季節なら、散策とあわせて秋らしい一日になりますよ。

土日祝は夜も営業しているので、散策のあとの夕食にもぴったりです。

よくある質問(FAQ)

質問をタップすると答えが開きます。

丸子のとろろ汁はいつがおいしいですか?

自然薯の収穫は11月から1月ごろです。秋から冬にかけてが、とくに味わいたい季節です。

自然薯と長芋はどう違いますか?

自然薯は野山に自生する山芋で、粘りがとても強いのが特徴です。長芋は畑で栽培され、水分が多く粘りは少なめです。

丁子屋はいつからあるお店ですか?

慶長元年(1596年)の創業です。茅葺き屋根の建物は、2022年に国の登録有形文化財になりました。

丸子のとろろ汁はどうやって食べるのですか?

味噌仕立てのとろろを、麦ごはんにかけて食べます。

丸子へはどうやって行けばいいですか?

JR静岡駅から、しずてつジャストラインの藤枝駅行きバスで約22分です。「丸子橋入口」で降りて、徒歩1分ほどです。

まとめ

丸子のとろろ汁は、芭蕉や広重も描いた、東海道の味です。自然薯の掘りどきを迎える秋から冬は、そのおいしさがいちばん際立つ季節。

430年続く丁子屋で、旅人たちが味わってきたとろろ汁を楽しんでみてください。

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※データ参考:たびとじかん(丁子屋)、るるぶ&more.(丁子屋の営業情報)、マイナビ農業(自然薯と長芋のちがい)(いずれも2026年10月29日確認)。営業時間・料金は最新情報をご確認ください。