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静岡市|面白さを再発見!80周年の登呂遺跡で学ぶ

静岡市:登呂遺跡

閑静な住宅街に囲まれた歴史的価値の高い登呂遺跡。歴史学習の一環として、静岡市民なら一度は訪れたことがありますよね。
2023年は登呂遺跡が発見されてから80周年の記念の年にあたります。

13年前にリニューアル。
私の子供の頃とは印象が変わり、さらに進化を遂げていました。

知識や体験で歴史に触れたい子どもたちから、懐かしさを感じる大人まで幅広く楽しめる観光スポットとして、改めて注目してみたいと思います。

    

 

体験参加型ミュージアム登呂博物館

戦時中に発見

静岡市:登呂遺跡

80年前の太平洋戦争中のこと。
軍需工場を建設している最中に、およそ2000年前の弥生時代後期の集落跡として発見されたのが現在の登呂遺跡です。

当時の現場作業員の方は出土する木材を薪などに利用していたようですが、歴史あるものでは?と気づいたところから発掘が始まりました。

静岡市:登呂遺跡

もちろん2000年前の木材ですから腐敗したり、朽ちたりと保存するのが困難な状態です。
細心の注意を払いながら、修復を重ねた住居の一部や土器・装身具などが常設展示室に展示されています。

貴重な品々をじっくり観察すると、当時の暮らしや生き方など様々な想像を掻き立てられます。

     

特別・企画展

静岡市:登呂遺跡

現在開催中の約2000年前の歴史と現代を繋ぐ企画展も見どころのひとつです。
人間の暮らしや生活様式が変化を続ける中、限られた資源を無駄なく活用している弥生人の生き方をSDGsになぞらえて紐解いていきます。

静岡市:登呂遺跡

定期的に開催される企画展は、企画内容に合わせて普段見られない収蔵品が展示されることもあります。
チャンスを見逃さないよう、足を運んでみるのも面白いかもしれませんね。

     

令和5年度夏季企画展

イベント名登呂遺跡で考えるSDGs
イベント開催日2023年6月17日(土)〜8月27日(日)
開催時間9:00〜16:30
休館日月曜日、祝日の翌日
※7/17(月)・8/12(土)は開館
会場2F 特別展示室
観覧料●大人 300円
●高校生・大学生 200円
●小・中学生 50円
※常設展示室、特別・企画展示室の観覧可

    

弥生体験展示室

静岡市:登呂遺跡

子どもも大人も身体を使って学べる体験型の展示室も人気の場所です。

実際に中を覗ける住居や高床倉庫・祭殿などが再現され、村の中にいるような空間を楽しめます。
また、田植えや田植え作業を行うときに用いる田下駄、石包丁を使用した稲刈りなど様々な疑似体験ができるのも魅力です。

静岡市:登呂遺跡

見学に訪れていた子どもたちは夢中になって色んな道具や当時の環境に触れていました。
大人の説明通りに動くよりも、自分の頭で考えて遊んでいるのも印象的でした。

     

図書コーナー

静岡市:登呂遺跡

歴史を学びたい人には、とても貴重な資料や本を無料で閲覧できる図書コーナーがおすすめです。
コンパクトなスペースの中に選び抜かれた本がずらりと立ち並び、どんなことが調べられるのかワクワクしてきます。

貸出はできませんが、部屋の奥にカウンター椅子が設置されていますので自由に閲覧を楽しむことができます。

    

屋上展望エリア

静岡市:登呂遺跡

晴れた日には富士山と共に雄大な景色を拝めるのが、屋上にある展望エリアです。
エレベーターが設置されていますので、足の不自由な方でも開放的なテラスから遺跡跡を眺められます。

整然とした緑が広がる登呂遺跡公園の奥に復元された住居群が広がっています。
穏やかな景色に、時間や時代が一瞬止まってしまったかのような不思議な感覚を味わえます。

赤米と黒米で作られた田んぼアートも楽しめますよ。

    

登呂遺跡の歴史に触れる住居跡

静岡市:登呂遺跡

博物館から足を伸ばし、水田を抜けたところに原寸大に復元された住居や高床倉庫・祭殿が見られます。

    

弥生人の生活を体感

静岡市:登呂遺跡
静岡市立登呂博物館様 拝借画像

腰をかがめて中に入ると、弥生人の生活の一部を垣間見るような雰囲気を体感できます。
平日は屋外で火おこし体験を楽しめますので、ぜひチャレンジしてみませんか。

また、登呂遺跡内の水田で作られたお米は実際に高床倉庫に保管されているそうです。

    

<イベント情報>

イベント名火起こし体験
開催日開館日
開催時間【平日】10:30、14:00
【土日祝】10:00、11:00、13:30、14:30
会場東側居住域 高床倉庫付近
料金無料

    

一年に一度だけ見学可能な祭殿

静岡市:登呂遺跡

少し離れた場所にある祭殿は、年に一度だけ一般見学を行っています。
当時の衣装・貫頭衣を着て弥生人になりきった写真撮影もできますよ。

     

<イベント情報>

イベント名祭殿見学会
開催日2023年10月7日(土)
開催時間10:00〜15:00
会場 登呂遺跡祭殿前
料金無料
定員なし
※衣装の貫頭衣等は数に限りがあります

    

復元水田

静岡市:登呂遺跡

豊かな水によって育まれた登呂地区は水田稲作に恵まれた土地でした。
村が発展したように、現在も敷地内の水田を保育施設や学校・一般市民向けに開放しています。

自分の力で稲を植え付け、育て、刈り取る。
一年をかけて楽しめる場所として利用できます。

忙しい現代だからこそ、作物が育つ過程を楽しめるのではないでしょうか。
一般向けの募集を毎年行っていますので、参加してみるのも良い機会かも知れませんね。

     

登呂遺跡公園

静岡市:登呂遺跡

登呂博物館前に広がるスペースは登呂遺跡公園と呼ばれ、いつでも誰でも立ち入ることができる癒しの空間です。

所々にベンチがあり、ランチや休憩にも利用できます。
吹き抜ける風が心地の良い時間を提供してくれる場所です。

    

記念イベントが盛りだくさん

静岡市:登呂遺跡

登呂遺跡発見80周年を記念して様々な企画が催されています。
夏の自由研究の課題としてや子どもたちの好奇心をくすぐる体験イベントも思い出に残る時間になります。
弥生時代にタイムスリップして、他ではできない経験をしてみませんか。

     

<イベント情報>

イベント名~登呂遺跡発見80周年記念~とろムラ体験フェスティバル
開催日2023年8月5日(土)・6日(日)
開催時間10:00〜15:30
会場・登呂博物館
・登呂遺跡公園
・登呂遺跡復元水田

    

昔も今も地域に根付いた豊かな環境にある「登呂遺跡」

静岡市:登呂遺跡

気軽に立ち寄れる登呂遺跡の周囲には、ランニングやウォーキングを楽しめるコースもあります。

様々なイベントを通して地域に根付いた取り組みを行っており、住宅地に溶け込むように存在しています。
静かな環境と国の重要文化財を収蔵する歴史的な施設が織りなす魅力は計り知れないものがあります。

    

登呂博物館・登呂遺跡の詳細情報

静岡市:登呂遺跡
静岡市立登呂博物館
住所 静岡市駿河区登呂五丁目10番5号
電話 054-285-0476
開館時間 9:00〜16:30
※登呂遺跡公園は24時間オープン
定休日 月曜日
※月曜日が祝日の場合は、その翌日
※12/26~1/3
ミュージアムショップ
営業日
金・土・日・祝日
※夏休み期間中は休館日以外全日営業
観覧料 【登呂遺跡、博物館1階(体験展示室を含む)、屋上テラス】無料
【博物館2階(常設展示室、特別・企画展示室)】有料
大人300円
高校生・大学生200円
小中学生50円
駐車場 有料駐車場あり
※50台分
※利用時間8:30~17:00
※年末年始は閉場
※問い合わせ先 054-282-2788
普通車400円
アクセス ●東名「日本平久能山スマートI.C」から約10分
●東名「静岡I.C」から約10分
●JR静岡駅南口から車で約10分
バス JR静岡駅南口22番乗り場から石田街道線「登呂遺跡」行き乗車→終点下車
HP https://www.shizuoka-toromuseum.jp/
※2023年7月現在の情報です。

      

 

登呂遺跡発見80周年を迎える登呂博物館は体験参加型ミュージアムとして進化

歴史的価値の高い登呂遺跡は、子供の頃とは違う目線で歴史の深さを楽しめる場所。
住宅街に突然現れる広大な景色が、心にゆとりを持たせてくれます。

学んで良し、くつろいで良し。
何度訪れても面白さを味わえる、そんな気持ちにさせてもらいました。

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この記事を書いたひと

おかの めぐみ

おかの めぐみ

日本酒とバイクをこよなく愛する中年女子ライター。
北は青森、南は四国まで山超え谷越えのツーリングを体験。

ソロキャンプを織り交ぜながら、日本中の美味しいお酒と特産品を味わいたいという願いを叶えるため地道に活動中。

生まれ育った静岡の魅力をお伝えできるよう奮闘してまいります!

学びながら呑んだくれる日本酒ブログを更新中。

<日本酒にまつわるブログはこちら>