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静岡県で富士山に続く世界遺産「韮山反射炉」 稼働していた反射炉の現存はココだけ! 

 

以前とかなり違う?!観光整備された韮山反射炉

韮山反射炉

韮山反射炉ガイダンスセンター

韮山反射炉

駐車場や周辺がきれいに整備され、以前とは違う雰囲気になっています。
観光地っぽい!

初めて来たような気分になりワクワクしながら歩いていきました。
手前には2016年12月にオープンした展示施設のガイダンスセンターが・・・。

 

韮山反射炉について

この反射炉を作った江川英龍(江川太郎左衛門)は天保6年1835年に江川家36代の当主となり韮山代官に就任。

韮山代官は、伊豆、駿河、相模、甲斐、武蔵にある幕府直轄地の支配を担当していたそうです。

英龍が国防の重要性を幕府に建議して、反射炉の築造が決まりました。

残念ながら英龍は完成前に病死し、息子の英敏が1857年に完成させました。

発生した熱をドーム状の天井で反射させ、銃鉄を溶かして大砲を作る炉ということから反射炉と言われたそうです。

 

ガイダンスセンターの見学

韮山反射炉

受付を済ませて館内に入ると、展示品あり、年表もあり、映像でわかりやすく説明もあります。
実際に反射炉を見学する前に、時代背景や流れを大変よく把握できました。

韮山反射炉

特に15分間隔で上映されている映像は、巨大スクリーンと照明の効果で見入ってしまいました。

「どうやって大砲を作っていたのか?」

今まではよくわかっていませんでしたが、この時点で何となく仕組みを理解。

ぜひ、ガイダンスセンターは隅々まで見てから、反射炉見学をすることをお勧めします。

 

ガイド説明で理解がさらに深まる反射炉見学

韮山反射炉

センター内の見学が終わると、出口でガイドさんが待っていてくれました。
韮山反射炉のガイド案内は無料です。

今回は朝一番の時間帯で、まだ人も多くなかったので、予約なしでOKでした。

日や時間帯により混雑することもあります。
ガイド希望の場合は、前もってガイドさんの予約をしていくと良いと思います。
電話予約が可能です。

反射炉の成り立ちや構造などをわかりやすく丁寧に説明してくれるのでより深く理解できます。

緑色のジャンバーを着ている人たちがガイドさんです。

 

反射炉は素晴らしい産業革命遺産!

韮山反射炉

以前とは入口の場所が変更していました。
ガイダンスセンターを見学した後に反射炉に向かう導線になっています。

この韮山反射炉は、2015年に第39回ユネスコ世界遺産委員会にて、「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として世界遺産になりました。

韮山反射炉

鹿児島県鹿児島市・山口県萩・静岡県韮山の反射炉が登録されました。
役目を終えてから150年以上経った今も、実際に稼働したもので現存するのはここ韮山だけ。
鹿児島は反射炉跡、萩は試験炉として使われていたようです。

韮山反射炉

ぐるっと建物の周りを覗きながらの見学です。
建物内部には入れません。

どのように大砲を作っていたのか、見学しながらガイドさんが詳しく説明してくれます。
質問なども気軽にしてみてくださいね。

韮山反射炉

この連双2基は、高さ15.7メートル。

韮山反射炉

炉体部の外部には伊豆石も使われているとか。
伊豆の旅館のお風呂で伊豆石は見かけることがあります。

伊豆石とは、伊豆半島特産の石材です。
硬質で重く耐久性に優れた特徴のものと、軟質で軽く加工しやすい特徴のものの2種類があります。
どちらの岩も耐火性に優れていて遠赤外線効果が高いということが、科学的にも証明されているそうです。

韮山反射炉

世界遺産になって周辺は整備されて変わりましたが、この炉と敷地内に昔から流れている古川は今も変わらず。

古川から水路を引き、水車の動力を使って1か月をかけ、砲身の内部をくり抜いたとのこと。

「当時の最先端技術が集まった大砲製造工場・・・」

「現代の工場のベースになっているんだ・・・」

 

すごい‼

160年以上も前にこの建物を建てて、こんな技術があったなんて!

 

今回見学して、よくわかっていなかった子どもの頃に感じた地味なイメージはなくなりました。

ガイダンスセンターから反射炉見学までの所要時間は、1時間くらいだと思います。

 

 

見るだけでも楽しい反射炉物産館

韮山反射炉

歴史を感じ胸がいっぱいになりながら見学を終えて外に出ると、「反射炉物産館 たんなん」があります。

反射炉関連や伊豆のお土産、地場産品も揃っています。

店内でも反射炉についての映像が流れています。
気軽に入ってみてください。
お手洗いもあります。

お店の入口にデーン!と並べられていたのがこれ↓

韮山反射炉

反射炉を作った江川太郎左衛門さんが兵糧として日本で初めて作ったパンを再現した「パン祖のパン」も販売していましたよ。

このパンですが、韮山で行われる「パン祭り」で以前食べたことがあります。

食感はかなりしっかりとして乾パン系です。
現在のパンを思い浮かべて食べると、別のもの?!という感覚になります。

韮山反射炉

つるし飾り雛の展示が年末から4月頃まで予定されています。

韮山反射炉

 

伊豆鹿肉の網焼きやクラフトビールも!

韮山反射炉

物産館のお隣には、「ほむら」というビアレストランがあります。

伊豆鹿の網焼きが食べられたり、BBQができたり、クラフトビールの反射炉ビアが飲めますよ。

このクラフトビールは隣接醸造所で作られていてファンも多いそうです。
ランチメニューもあるようです。

 

茶摘み娘に変身して茶摘み体験

韮山反射炉

韮山反射炉に隣接する茶畑で、春と秋の年に2回、お茶の生葉摘み体験ができます。

韮山反射炉

女性はもちろん、お子さんも男性も茶摘み娘姿に変身!
かすりの衣装の着付けも生葉の摘み方もスタッフの方が丁寧に教えてくれますよ。

韮山反射炉

衣装に着替えて早速、茶畑へ。

韮山反射炉 茶摘み

遠目で見ると、「茶摘み娘さんがたくさんいるなぁ~」と思いましたが、近くに行くと案外男性が多かったりします。

韮山反射炉 茶摘み

当日空きがあれば体験ができるようですが、絶対体験したい!という人は予約しておいたほうが良いと思います。
電話でもネットでも予約可能です。

子供用の衣装も数に限りがあるようです。

 

お土産付きの茶摘み体験

韮山反射炉 茶摘み

体験で摘んだ生葉は、持ち帰れます。
レシピをもらえるので、紹介されている天ぷらやウーロン茶を作ってみてくださいね。

韮山反射炉 茶摘み

ビニールハウスの茶畑もありました。
雨天はここで体験なのかな。

春の体験後は、製茶工場の見学ができます。

お茶摘み体験の所要時間は、[受付]~[着替え]~[茶摘み体験]で約1時間ほどです。

 

ダブル世界遺産を望める展望台

韮山反射炉

茶畑の中に展望台があります。
展望台は茶摘み体験しない人でも入れますよ。

茶摘み体験シーズン以外も行くことができ、展望台は無料なんです。

気候や条件が良い時には、この展望台からなんと富士山が見えます。

反射炉と富士山を並べて見ることができたらラッキーです。

 

静岡県のダブル世界遺産を見ることができる絶好のビューポイント!

 

が・・・

私が訪れた日は残念ながら雲が厚くかかっていて、富士山の一部も見ることができませんでした。

残念・・・

 

天気が良ければ、このように見えるそうです。

韮山反射炉と富士山

富士山と反射炉、ダブル世界遺産のショットも撮ってみてください!

 

ひめ
みんなも私のように、ひらり~と空中散歩できればいいのにね~。
伊豆の絶景のダブル世界遺産の他、富士山のビューポイントを紹介してるわよ。

 

反射炉の写真だけ撮りたい人は・・・

本来は、背景を理解して見学した方が良いと思います。

でも、時間がない人やちょっと見るだけでいい・・・
そんな方は、こちら!

韮山反射炉

物産館前の江川太郎左衛門さん銅像場所から韮山反射炉を見ることができます。
有料施設外のためこちらから見える外観は、無料なのです。

とはいえ、建物を間近で見ながら説明を聞いたほうがより深く理解できます。

韮山反射炉

春は桜を、5月中旬から6月にはホタルも楽しめますよ。

 

ご紹介施設の詳細情報

韮山反射炉

韮山反射炉

韮山反射炉 入場料・アクセス情報

住所 静岡県伊豆の国市中268
電話 055-949-3450
開館時間 4月~9月 9:00~17:00
10月~3月 9:00~16:30
定休日 毎月第3水曜日
※祝日の場合はその翌日
観覧料 一般個人500円
小中学生50円
一般団体(20名以上)450円
伊豆の国市民無料(反射炉のみ)
共通券 江川邸との共通入場券あり
ガイド 無料。
電話予約が望ましいです。
駐車場 無料市営駐車場あり
アクセス 東名「沼津I.C」・新東名「長泉沼津I.C」より伊豆縦貫道「江間I.C」経由約40分
徒歩 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」より徒歩約25分
タクシー 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」より約5分
電車・バス JR三島駅→伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換え、約20分。
伊豆箱根鉄道「伊豆長岡駅」→主に土日祝日運行の観光周遊型韮山反射炉循環バス(1日6便)あり、約10分。
Webサイト 伊豆の国市HP
http://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/hansyaro/

 

反射炉物産館 たんなん

反射炉物産館たんなん 営業時間・アクセス

住所 静岡県伊豆の国市中272-1
電話 055-949-1208
営業時間 4月~9月 8:30~17:30
10月~3月 8:30~17:00
定休日 年中無休
※年末年始除く
駐車場 無料市営駐車場隣と店舗前にあり
アクセス 東名「沼津IC」より約30分。
伊豆縦貫道(無料)「函南・大場IC」→国道136を南下→反射炉入口交差点を左折→約3分。反射炉隣
Webサイト http://www.kuraya-narusawa.co.jp/souvenir/

 

反射炉ビアレストランほむら

反射炉ビアレストラン ほむら 営業時間情報

住所 静岡県伊豆の国市中272-1
電話 055-949-1208
営業時間 月~金 11:00~15:00(オーダーストップ14:30)
土日祝 10:00~21:30(オーダーストップ20:30)
定休日 年中無休
※年末年始除く
駐車場 無料市営駐車場隣と店舗前にあり
アクセス 東名「沼津IC」より約30分。
伊豆縦貫道(無料)「函南・大場IC」→国道136を南下→反射炉入口交差点を左折→約3分。反射炉隣
Webサイト http://www.kuraya-narusawa.co.jp/roaster_rest/

 

茶摘み体験

韮山反射炉 茶摘み体験の詳細情報

※要予約
※2018年の秋の茶摘み体験は、10月28日まで。
※2019年春の茶摘み体験、4月20日~6月30日予定。

住所 静岡県伊豆の国市中272-1
電話 055-949-1208
体験時間
(春・秋のみ)
平日 11時~/13時~
土日祝 10時~/11時~/13時~/14時~
定休日 期間中はなし
参加料 お一人様1,400円(税込、子供同額)
予約 電話またはネット予約。
駐車場 無料市営駐車場隣と店舗前にあり
アクセス 東名「沼津IC」より約30分。
伊豆縦貫道(無料)「函南・大場IC」→国道136を南下→反射炉入口交差点を左折→約3分。反射炉隣
Webサイト http://www.kuraya-narusawa.co.jp/experience_program/

 

韮山反射炉見学と茶摘み体験をして

ペリー来航で幕府が本格的に海防を強化するため、下田港に近い場所で建設されていた反射炉。
水兵が敷地内に入ってしまい、反射炉建設が韮山に変更となったと言われています。

静岡県で富士山に続く2つ目の世界遺産「韮山反射炉」。
実際に大砲を作っていた、唯一今も形が残る貴重な史跡です。

ぜひ皆さんも見学してくださいね。

反射炉から車で5分ほどの所にある江川太郎左衛門の住宅「江川邸(重要文化財)」の見学もおすすめです。

反射炉と江川邸見学のお得な共通入場券もありますよ。

 

 

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この記事を書いたひと

May

May

観光業界に携わって四半世紀♪
生まれも住まいも県内東部です

美味しいと聞けば車を走らせ、
疲れを感じたら温泉に向かい、
これが今話題!と聞けばチェックしないと気がすまない性格

最近では、2年前に迎えた保護犬のマルシーズーPちゃんと
犬連れ可能な場所を探しお出かけしています
少し障害のあるワンコのため、
のんびりまったり第二の犬生を満喫中です