ハマる人はとことんハマる！？JR静岡駅の密かな名物「チーズそば」の実態を調査！

JR静岡駅在来線ホーム内に位置する「富士見そば」。
一見何の変哲もない立ち食いそば屋さんですが、一部の層からは絶大な支持を得ています。

その理由のひとつは、変わり種のラインナップ。
中でも「チーズそば」は魅惑のB級グルメとして巷で噂になり、数年ほど前から密かに静岡名物として名が広がりつつあります…！

｢富士見そば｣について

｢富士見そば｣とは？

JR静岡駅構内、在来線の上りと下りホームにそれぞれ店舗を構える｢富士見そば｣。
運営は駅弁で馴染みの深い「東海軒」です。

立ち食い蕎麦好きの中には、わざわざ途中下車してまで食べに寄る人もいるとか。
乗り換え待ちの腹ごなしにも最適ですね！

静岡駅近辺から｢富士見そば｣目当てで構内に入る場合は、入場料￥150円（税込）が別途必要になります。

2020年7月末時点でのコロナ対策

2020年7月末時点ではコロナの営業で時間短縮での営業でしたが、8月初旬から通常営業に戻っています。
※8月以降もアルコール消毒や間隔をあける等の対策は継続しています。

このお店では、テイクアウトは行っていません。

｢富士見そば｣のメニュー

メニューは種類豊富です。

そばが有名ですが、うどん、ラーメンの他にご飯物まであります。
多くの立ち食いそば屋同様、食券購入の前払いスタイル。

支払いは現金のみなので持ち合わせには注意！
（※JRの管轄ですが、ICOCAやSuica等の交通系ICカードは使用不可）

提供までの時間

待合ホーム内の店構えということもあり、スピード提供には手慣れた様子。

食券を渡してから1、2分程度でアツアツのそばが出てきます。
おそらく10分もあれば、乗り換えの合間でも焦ることなく食べられるのではないでしょうか。

一度は食べてみたい｢チーズそば｣

｢チーズそば｣とは？

「チーズそば」：450円（税込）

さて、噂の「チーズそば」です。
お店に貼り出されているメニュー写真は前の価格のままのようです。
「チーズそば」だけでなく「チーズうどん」もあり、そばと同様のトッピング内容です。
（「チーズうどん」：￥450（税込））

一見したところのビジュアルは美味しそう！

揚げ玉と青ネギ…通称｢たぬきそば｣にチーズトッピングが加わった形で、細切れのシュレッドチーズはモッツァレラチーズを使用との事。

しかし、この組み合わせ。
「本当に美味しいの！？」と、不思議に思うのも無理はありません。
筆者も大のチーズ好きですが、実際に食すまではその評判に半信半疑でした…

ネタメニューかと思いきや…

まずはスープを一口。

特筆すべき大きな特徴はないものの、あっさりとしていて飽きのこない不動の味といったところでしょうか。
どちらかというと少し濃いめの醤油ベースです。

いよいよ、モッツァレラチーズと絡ませてそばを食べてみます。
その大胆な組み合わせはいかにもミスマッチに思えてしまいますが…

意外にもそばと出汁に馴染み、チーズを無理やり投入してしまった…！というような不自然さはありません。

そばにチーズ。
ありそうでなかった組み合わせ。
あれよあれよという間に、その味をじっくりと確かめるかのようにどんどん箸を進めてしまいます。

やはり、不思議と違和感はありません。
…むしろ、美味しい！？

出汁というベースがしっかり存在するからこそ成り立つ、和風とも洋風とも割り切れぬ絶妙なバランス。

大きな衝撃はありませんが、じわじわとくる感動。
てっきり奇をてらう珍メニュー扱いの部類かと思いきや、ひとつのそばメニューとして充分成立する味わいでした。

調味料も妙味！試してみて欲しい｢タバスコ｣

チーズそばの味に慣れてきたところで、辛みが平気な人にはぜひ試していただきたい卓上調味料があります。

…タバスコです！

いや、しかし、そば屋にタバスコが置いてあるのを見たのは｢富士見そば｣が初めてでした。

周りの目など気にせず、好きなだけドバドバかけるのがポイント。
注文に関わらず常に卓に置いてあるので、チーズそばに限らず他のメニューで使用している人も見かけました。

コショウと一味もお好みで。
※味がガラッと変わるので、純粋な出汁の美味しさを堪能してからの味変がオススメです。

軽く混ぜ、そばに馴染ませたら一気にズズっと！

とろけたチーズで既に全体の味がマイルドになっているため、辛さはそこまで目立ちません。
タバスコの酸味がアクセントになり、これまた不思議な美味しさです。

味変の具合を強いて例えるなら、ラーメンの後半で酢を入れた時のような科学反応に近いかもしれません。
味覚が一旦リセットされ、最後まで飽きることなくペロリです。

スープは少ししょっぱめですが、麺がなくなってからも後を追うように飲んでしまいます。
チーズと揚げ玉が底に溜まっているのをレンゲで救助しつつ、一滴残さず飲み干して完食！

替え玉も！

｢富士見そば｣の麺の量ですが、立ち食いそば屋ということもあり、女性視点でも腹八分目といったところです。

ボリュームが少し物足りないかな？という人は｢替え玉｣を追加する事もできますよ。
ここも一般的な立ち食いそば処とひと味違ったポイントですね。

｢替え玉｣を追加の値段は、各種￥110（税込）。
麺の種類は、そば・うどん・ラーメンの中から好みのものを選べます。

｢そば｣を食べてから追加は｢ラーメン｣にする等、味変だけでなく複数の麺を試してみるのも面白いかもしれませんね！

富士山静岡空港内の店舗について

今回ご紹介した2店舗の他に、富士山静岡空港にも「富士見そば」の店舗があります。

こちらは2店舗とはメニューのラインナップが異なるため、2020年8月現在「チーズそば・うどん」は残念ながら取り扱っておらず、採用予定もありません。

ただ、今後の検討によってはメニューとして加わる可能性もゼロではないそうです。

ご紹介の店舗詳細

【富士見そば上り店】

【富士見そば下り店】

【静岡空港東海軒富士見そば】

JR静岡駅の隠れ名物｢チーズそば｣を食して

今回は静岡駅在来線ホーム内にある｢富士見そば｣のご紹介でした。
一見単純そうで、実は奥の深い”立ち食いそば”。
特に”駅そば”は気軽に立ち寄ることができ、その土地ならではのご当地感やワクワクもありますよね。

静岡隠れ名物の｢チーズそば｣。
食べたことのない方は是非試して頂きたい一品です。

東海道線でのお出かけの前後や乗り換えの際など、機会があれば立ち寄ってみてくださいね！
ふと思い立った時に食べたくなる不思議な美味しさに、一度ハマってしまうと抜け出せなくなる可能性もありますが…。