静岡市|誰もが気軽に立ち寄れる都市型美術館「静岡市美術館」
「静岡市美術館」は、静岡市の芸術文化の拠点施設として、「葵タワー」内に建設された都市型美術館です。
特定の美術のジャンルにとらわれず、「人・地域が躍動する芸術文化の創造・発信」を基本理念とし、年間を通じて様々なジャンルの展覧会を開催しています。
今回は、そんな静岡市美術館の紹介と、展覧会以外の楽しみ方もご紹介していきます。
JR静岡駅の目の前にある美術館
静岡市美術館は、JR静岡駅前北口に建設された「葵タワー」3階にあります。
静岡駅から地下道を利用すれば、雨に濡れずに行けるという好立地にある美術館で、こういった便利な場所に位置する美術館は、全国的にみてもあまり例がないのだそうです。
ロケーションも良く、アクセスしやすい場所というメリットもあり、毎年県内外から多くの人が訪れています。
また、開館時間は午前10時から午後7時までとなっているので、買い物のついでや、仕事帰りにも立ち寄れて、気軽に美術館を楽しめるのも魅力です。
モダンな雰囲気漂う美術館
「葵タワー」3階のフロア全体が美術館となっています。
3階へ上がると、施設内は全体的に白を基調としたモダンな雰囲気。
アートミュージアムらしく、洗練されたデザインです。
入り口から向かって右側が展示室、奥にワークショップ室や多目的室があります。
エントランスホールと、エントランスホール中心あたりにあるショップ&カフェは誰でも利用可能です。
カフェのみの利用はもちろんのこと、エントランスホールでちょっとした持ち合わせをするのもおすすめです。
待っている間ショップを見たり、お茶をしたりして過ごすこともできますよ。
エントランスホールは写真撮影可能エリアです。
ミュージアムショップ&カフェ
静岡市美術館のカフェ
展示室でアートを鑑賞した後は、カフェでほっとひと息。
ミュージアムショップ併設のカフェでは、静岡を感じられるメニューを楽しんでいただきたいと、静岡産の和紅茶などが提供されています。
いただいたのは、静岡市葵区川根産の「みらい」という川根紅茶。
爽やかな香りとほどよいキレが特徴です。
可愛らしい富士山のアイシングクッキーが添えられていました。
大きな窓からは、静岡駅と一号線が見渡せます。
景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてみては。
静岡市美術館のミュージアムショップ
ショップでは展覧会のカタログやグッズ、ポストカードなどのほか、静岡市美術館のオリジナルグッズなどを販売しています。
様々なジャンルの美術書や最新の美術雑誌、ステーショナリーや雑貨は国内外のメーカー、ブランドからセレクトしているそう。
暮らしにうるおいを与えてくれる素敵なグッズや、地元静岡の優れた製品も並びます。
見応えのある商品ばかりで、あっという間に時間が経ってしまいます。
展覧会以外にも楽しみ方・見どころは様々
東海道五十三次ひとめ図
入り口からすぐ、向かって右手に展示されているのが「東海道五十三次ひとめ図」。
白を基調とした静岡市美術館のエントランスホールに、黒を基調とした、まさに東海道を一目で見渡せる地図のような作品です。
これは静岡の誇るべき伝統工芸である「漆芸」で、木地に漆黒の漆が施され、その上に蒔絵の流麗な線で描かれた作品だそうです。
「変塗(かわぬり)」といわれる駿河漆器独自のカラフルな色で表現された、伊豆の国市、駿河の国の諸国。
駿河蒔絵で波や帆船、富士山や安倍川などが表現されています。
ひとつの作品に多くの人が関わり、2年がかりで完成したものだそう。
静岡の伝統工芸品である「漆芸」で、東海道が精緻に表現された作品は圧巻です。
エントランスホール
天井高が6mあるエントランスホールは、広々としていて開放感があります。
白を基調としたお洒落なエントランスで、昼間は明るくやわらかな光が差し込み、夜は光の柱が幻想的な雰囲気を演出します。
エントランスホールの中心には、大きな枠のようなものが設置されており、そこに開催中の展覧会のタペストリーが掛けられています。
ここで写真撮影されている人が多く見受けられましたよ。
多目的室、ワークショップ室などの「交流ゾーン」
エントランスホールを含め、多目的室、ワークショップ室を「交流ゾーン」とし、様々な事業を開催する事により、子どもからお年寄りまでみんなが集い、気軽に立ち寄れる都市型美術館を目指しているそうです。
◆多目的室
収容人数約120人。
200インチのスクリーンを備え、講演会や映画上映などさまざまなイベントを行います。
エントランスホールの広々とした空間と一体的な利用ができます。
◆ワークショップ室
流し場などを備え、多様な創作ワークショップに対応できます。
教育普及事業として子供から大人まで幅広く楽しめるプログラムを実施します。
同時代のアートシーンの紹介や、コンサート、講演会、ワークショップ等、様々なイベントが開催されるそうです。
イベントの日程、内容等はホームページでご確認ください。
過去の人気の展覧会
参考までに過去の人気展覧会を一部ご紹介します。
■平等院鳳凰堂と浄土院 その美と信仰 | 2022年2月5日(土)〜3月27日(日) |
■出版120周年 ピーターラビット™展 | 2022年9月15日(木)〜11月6日(日) |
■さくらももこ展 | 2023年6月17日(土)〜8月23日(水) |
古典的な美術に限らず、デザインや原画など、幅広いジャンルが展示されています。
「さくらももこ展」は地元作家さんでしかも夏休み期間中に開催されたとあって、一時入場制限を設けられたほどの人気でした。
作品の展示環境、保存環境、搬入動線、セキュリティーの面においても最高峰の整備をしているため、国の指定文化財の展示も可能となっているそうですよ。
開催予定の展覧会はホームページにてチェックしてみてください。
近日に開催する展覧会
NHK大河ドラマ特別展 どうする家康
大河ドラマが最終回に向けて佳境に入ってきました。
数々の重要な合戦や出来事に関連する資料や家康をはじめ、徳川四天王と呼ばれた家臣団たちの甲冑や愛刀等の武具や肖像画、家康自身が愛用した茶道具、香道具等110点余りの作品が展示されます。
展覧会期間中は記念講演やお子様対象(未就学児)のアート体験プログラムも開催。
また貸出用の音声ガイドは、二代将軍・秀忠の母「於愛の方」役の広瀬アリスさんがナビゲーターとして展示作品をご紹介します。
開催期間 | 2023年11月3日(金・祝)〜12月13日(水) |
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開催時間 | 10:00〜19:00 ※展示室への入場は閉館の30分前まで |
休館日 | 11月20日(月) |
観覧料 | 大人1,500円 大高生1,100円 中学生以下無料 リピーター割引(2回目以降)本展の有料観覧券半券提示で当日券200円引き |
ご紹介の「静岡市美術館」詳細情報
英語表記 | Shizuoka City Museum of Art |
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住所 | 静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階 |
電話 | 【美術館】054-273-1515(代表) 【ミュージアムショップ&カフェ】054-260-5531(直通) |
営業時間 | 10:00~19:00 ※展示室入場は18:30まで |
休館日 | 月曜日 年末年始 ※祝日の場合は開館、翌日休館 |
入場料 | 展覧会により異なります 交流ゾーン、ショップ利用児無料 |
駐車場 | なし ※近隣の有料駐車場をご利用ください |
アクセス | 電車 ●JR静岡駅北口より地下道を利用して徒歩約3分 ●静岡鉄道新静岡駅より徒歩約5分 |
HP | https://shizubi.jp/ |
展示だけでなくワークショップやコンサートもある「静岡市美術館」
「静岡市美術館」は、初めて美術館に訪れる人から熱心な美術ファンまで、また美術館の将来を担う子ども達からお年寄りまで、多くの人が気軽に立ち寄れる美術館です。
展覧会はもちろん、カフェやショップの利用や交流ゾーンでのイベント参加、年間を通じて開催されるワークショップなど、それぞれの用途、過ごし方で利用してみてくださいね。
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