静岡市|見て・触れて・学べる! 静岡市三保松原文化創造センター 「みほしるべ」
三保半島にある名勝「三保松原(みほのまつばら)」は、広大な駿河湾と富士山を望む美しい景観と羽衣伝説が有名な世界文化遺産です。
三保松原のすぐそばにある施設「みほしるべ」。
こちらでは、三保松原に関わる文化や魅力、保全活動の重要性を実際に触れながら学べます。
実際に現地へと足を運び、みほしるべと三保松原の魅力を現地取材してきました。
神の道を通って「みほしるべ」へ
「みほしるべ」までのルート上にある御穂神社に差し掛かると鳥居から伸びる長い松並木が現れました。
この松並木は神の道と呼ばれ、羽衣の松に降臨した神様がこの道を通り、御穂神社に迎えられると伝承されています。
松の根元を踏んでダメージを与えないようにウッドウォーク方式で整備されており、反対側の終端は「みほしるべ」の目の前です。
車やバイクで訪れる際は横目に見ながら通り過ぎてしまいますが、公共交通機関や徒歩で訪れた際にはぜひ歩いてみてはいかがでしょうか。
神秘的な空気が漂う松並木は歩いているだけで心が安らぎます。
「みほしるべ」の施設内
みほしるべは2019年に完成した新しい施設で、建物前の広場と建物はどちらも綺麗に整備されています。
目を引くのが木材を多く使ったデザイン。
入ってすぐにある通り土間では広々とした開放感と木材の優しい雰囲気を感じられました。
1階展示室は芸術品と資料を展示
1階展示室では芸術品や資料物の展示と映像シアターによる三保松原の紹介が行なわれていました。
展示室内の様子をお届けしたいところですが、残念ながら1階展示室内は撮影禁止です。
展示室の一部には三保松原をイメージしたガラスや陶器の芸術品が並び、見ているだけで不思議と吸い込まれるような感覚になりました。
迫力の映像シアターはもちろん、豊富な資料や芸術作品が見られるので、ぜひ実際に足を運んでみてください。
子供連れでも楽しめる!2階展示室
1階展示室の次は階段を上がり2階展示室へ。
こちらは写真撮影が許可されているので内容をたっぷりと紹介します。
2階展示室では、松の木に関する資料や保全活動の取り組みをわかりやすく解説した展示物が特徴です。
2階に上がると通路に沿って松の活用方法を紹介する展示物が並んでいます。
木材としての利用はもちろん、松脂や食用への利用などマニアックな情報も紹介されていました。
切り出された松材から銘々皿が作られる過程を展示した資料からは、松材特有の美しさがよく伝わってきます。
「三保の松」で作った楽器
展示室を進むと興味深いものが置いてありました。
松で作られたオリジナル楽器で、木琴のような形と吊り下がった形の2種類があります。
こちらは実際に弾いて音色を楽しめるように道具も用意されており、ちょうど同じタイミングに訪れていた子供たちも楽器を鳴らして楽しそうです。
付近の案内にも書いてありますが、順番に弾いてもドレミのような音階が鳴る訳ではありません。
しかし、既存の木製楽器では表現できない独特な音が鳴るので驚きました。
音色の印象を表現するなら、まろやかで優しい音の中にほんのりとエネルギッシュな雰囲気が感じられる音です。
好奇心をくすぐる展示物がたくさん
2階展示室の内容は好奇心をくすぐるものが多く、普段なら見ることのない地中に埋まった松の根の展示や縄文時代から現在までに至る三保の歴史をまとめた年表も展示されていました。
近くには『龍の松』と呼ばれる巨大な松の断面も展示されており、数人が座れるほどの大きさに圧倒されます。
顕微鏡では、松葉の断面を見ることができます。
顕微鏡上のモニターでは、松葉の断面のほか、松の幹の断面をスライドショーしています。
その他にも松の木と病気の戦いを解説した資料まであり、訪れるだけで三保に生育している松について、詳しい内容を知ることができます。
夏休みにお子さんと自由研究のために訪れるのもおすすめです。
屋上デッキから富士山を見てみよう
2階展示室から屋外に出ると、屋上デッキに上がる階段が続いています。
天気の良い日には松並木と一緒に富士山が望めるのですが、残念ながら取材当日は曇り空でぼやけた富士山の姿が見えるのみでした。
空気が澄んで晴天の多い冬場に訪れると高確率で美しい眺めが楽しめます。
広場も楽しい「みほしるべ」
屋上デッキからは建物前にある広場が一望できます。
みほしるべ前の広場では土日をメインにマルシェや近隣学校の生徒によるイベントが開催されます。
取材当日も出店で賑わい、施設を後にする前に立ち寄ってみました。
ご当地グルメ「三保バーガー」
ふと目に留まったのが新興ブランドサーモンの三保サーモンを使用した「三保バーガー」です。
三保で始まった海洋深層水掛け流しの陸上養殖施設で育てられたサーモンを使用しており、静岡市内の学校給食にも取り入れられた地域グルメの新星です。
お腹が空いていたのもあってうっかり写真を撮る前に完食してしまいました。
柔らかで旨味の強いサーモンとシャキシャキのキャベツや玉ねぎの食感がたまらない一品です。
広場では三保バーガー以外にも肉料理から軽食まで様々な食べ物が販売されているので、「みほしるべ」を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ご紹介の静岡市三保松原文化創造センター 「みほしるべ」詳細情報
住所 | 静岡市清水区三保1338-45 |
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電話 | 054-340-2100 |
開館時間 | 9:00~16:30 |
定休日 | 年中無休 |
入場料 | 無料 |
施設 | ●休憩スペースあり ●授乳室あり |
駐車場 | 無料駐車場あり |
アクセス | バス ●JR清水駅からバス「三保方面行き」乗車約25分→「三保松原入口」下車→徒歩約15分 ※世界遺産三保松原(土日祝日のみ運行)からは徒歩約5分 ●JR清水駅東口・河岸の市江尻から三保下船→徒歩約35分 ●エスパルス練習場入り口・水上バスのりばからバス乗車 約5分→「三保松原入口」下車→徒歩約15分 車 ●東名「清水ICから約35分→三保松原入口交差点を右折、2つ目の交差点を左折し御穂神社方面→鳥居前から神の道沿いに進むと駐車場 (※一方通行のため注意) ●東名「日本平久能山スマートIC」から約25分 ●東名「静岡IC」より車で約35分 |
HP | https://miho-no-matsubara.jp/ |
三保松原をもっと身近に感じる「みほしるべ」
三保松原のすぐそばにある施設「静岡市三保松原文化創造センター みほしるべ」を紹介しました。
資料を見るだけでなく、松の楽器体験など五感で体感できる展示物がある施設です。
子供から大人まで、じっくりと楽しめること間違いなしです。
神の道と広場イベントも併せて、ぜひ自転車や徒歩で訪れてみてはいかがでしょうか。
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