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爪木崎が、伊豆で一番好きな場所になった理由

爪木崎が、伊豆で一番好きな場所になった理由

下田の須崎半島、その先端にある爪木崎。
ここ、ただの景勝地じゃない。

地球の歴史を刻んだ岩、300万本の水仙、白い灯台、そして太平洋の絶景。

すべてが重なり合って、他では味わえない体験を作り出してる場所です。

今回は、爪木崎の魅力を徹底的にお伝えします。
なぜここがこんなに特別なのか、きっとわかってもらえるはず。

 

地球が作った爪木崎の芸術「俵磯」の迫力

爪木崎の俵磯

爪木崎の海岸線に広がる、規則正しく並んだ六角形の岩。
これ、柱状節理って呼ばれる地形です。

火山の根が姿を現した場所

地下深くから上昇したマグマが急激に冷えて収縮したとき、こんな柱状の構造ができる。しかも、ここに見える岩は「火山の根」、つまり地下深くにあったマグマの通り道が、地殻変動で隆起して地表に現れたもの。

伊豆半島って、もともと南から移動してきた火山島が本州にぶつかってできた土地。その歴史を目の前で見られる場所が、ここなんです。

地元では「俵磯」

この六角形の岩の断面、米俵を積み重ねた様子に似てるってことで、地元では「俵磯」って呼ばれてます。

静岡県指定文化財にもなってて、伊豆半島ジオパークの主要スポット。科学的な価値と、人々の生活や文化が結びついた、稀有な場所です。

岩の上を歩くと、地球の歴史を直接踏みしめてるような感覚になる。この迫力は、写真じゃ伝わらない。

爪木崎 冬の絶景、300万本の野水仙

爪木崎の水仙01
爪木崎の水仙02
爪木崎の水仙03

爪木崎を語るなら、水仙は外せません。

1月が最盛期、300万本が咲き誇る

例年12月20日から1月31日まで開催される「爪木崎水仙まつり」。

この期間、約300万本の野水仙が咲き誇り、辺り一面に甘い香りが漂います。1月が最盛期で、白い水仙の海が広がる景色は圧巻。

面白いのが、全部の水仙が一斉に咲くわけじゃないこと。満開の場所と、これから咲く場所が混在してて、この「非同期開花」のおかげで、約1ヶ月半にわたって水仙を楽しめるんです。

祭りで楽しむ、地元の文化と食

水仙まつり期間中は、ただ花を見るだけじゃない。

太鼓演奏などの地域文化を体験できたり、地元の屋台で名物「池の段味噌鍋」を味わえたり。自然の美しさに、文化と食が加わって、冬の伊豆を満喫できるイベントになってます。

令和3年度の公園利用者数は約14,800人。
目標達成率81.8%でA評価を獲得してて、データに基づいた持続可能な観光戦略が機能してる証拠です。

爪木崎に四季折々の花々、年間を通じて美しい

爪木崎の魅力は冬だけじゃありません。

年中楽しめる海岸性植物

冬には水仙と並んで、イソギクツワブキが花をつける。

温かい季節になると、スカシユリイズアサツキハマダイコン、そして清楚な白い花を咲かせるハマユウなど、多様な海岸性植物が咲き誇ります。

爪木崎は「下田市保健休養林爪木崎自然公園」として厳格に管理されてて、優れた自然環境の保護と、観光利用の両立を目指してる。だから、年間を通じて訪問価値のある生態学的ホットスポットになってるんです。

主要植物の見頃

  • 野水仙:12月下旬〜1月(約300万本)
  • イソギク:秋〜冬
  • ハマユウ:夏(清楚な白い花)
  • スカシユリ:初夏

白い灯台が守る、海の安全と絶景

爪木崎の灯台01
爪木崎の灯台02
爪木崎の灯台03

爪木崎の先端に立つ、白い灯台。

1937年から海を見守る

爪木崎灯台は、昭和12年(1937年)4月1日に初点灯しました。

神子元島灯台をはじめ、伊豆七島、稲取、伊東といった周辺の灯台群と連携して、広範囲にわたって海の安全を守るインフラとして、今も機能し続けてます。

伊豆七島を望む多島美

太平洋に大きく突き出た岬の先端だから、広大な水平線を背景に伊豆七島を望む絶景が広がる。

時間帯や天候で表情が変わるから、何度来ても飽きない。特に、灯台と太陽が重なる瞬間は撮影ポイント。白い灯台と、荒々しい柱状節理の岩肌、冬なら白い水仙群生。このコントラストが、強烈な画を作り出してます。

爪木崎へのアクセス

電車・バスの場合

伊豆急下田駅から

  • 駅前10番乗り場より「爪木崎」行きバスで約15分

車の場合

有料駐車場あり
令和3年度の駐車場利用実績は2,952台。令和4年度目標は4,030台に設定されてて、観光客誘致に力を入れてます。

周辺の宿泊施設

石花海 別邸「かぎや」やノマドリゾートなど、質の高い宿泊施設からもアクセス良好。日帰りじゃなくて、下田に泊まってゆっくり爪木崎を満喫するのがおすすめです。

九十浜とセットで楽しむ、最高の一日

爪木崎から車で約10分の場所にある「九十浜海水浴場」。
水質AAランクの透明な海で、シュノーケリングが楽しめる小さなビーチです。

【午前】九十浜でシュノーケリング
遠浅で安全な環境で、カラフルな熱帯魚を観察。
爪木崎にある池ノ段ビーチもおすすめですよ!
九十浜同様、人が少なく穏やかな海なので、ゆったり楽しみたい人向けのビーチです。

爪木崎の海:池ノ段ビーチ

【午後】爪木崎でジオパーク探索
柱状節理の迫力を体感して、灯台からの絶景を満喫

マリン体験と地質学習、絶景を一日で制覇できる、贅沢なルートです。

なぜ爪木崎は特別なのか

爪木崎の魅力は、単一の要素じゃない。

地球の歴史 × 豊かな生態 × 地域文化 × 海洋インフラ

この多層的な価値が融合して、他では味わえない体験を作り出してる。

  • 地質学的資産:県指定文化財の柱状節理が、地球の物語を伝える
  • 生態学的豊かさ:300万本の水仙と、年中楽しめる多様な植物相
  • 文化と経済:太鼓と味噌鍋で地域を盛り上げる水仙まつり
  • 歴史的インフラ:1937年から海を守り続ける灯台と、伊豆七島の眺望

知的好奇心を満たす地質学の旅、心を癒す花観賞、地域交流、写真撮影。どんな目的で訪れても、質の高い体験ができる場所です。

 

訪れるべき時期は、1月

爪木崎のすべてを体験したいなら、1月がベスト。

水仙が最盛期を迎え、文化イベントが集中する。
大地、花、灯台の全ての魅力を同時に味わえる時期です。

でも、四季折々の花々も美しいから、いつ訪れても新しい発見がある。
それが爪木崎の懐の深さだと思う。

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この記事を書いたひと

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三保の松原の逸話にも登場する「羽衣天女」をモチーフにした、we love 静岡のかわゆいマスコットキャラクターです。

県外からの観光でも、地元静岡県民もたのしめる地域情報をお届けする為に、ひさしぶりに降臨して頂きました♪