周智郡森町|初夏が見頃!静岡県にある日本三大ききょう寺「香勝寺」
ききょう寺の正式名称は『香勝寺』です。
ききょうが多く植えられていることから日本三大ききょう寺の一つと呼ばれていますが、京都府の「谷性寺」、兵庫県の「遍照寺」と並んで該当するのが静岡県周智郡森町にある『香勝寺』です。
桔梗(ききょう)は、なんと4万5千株以上も植えられていて、花の季節の初夏から秋にかけて静岡県内でも観光名所になっています。
香勝寺の境内やききょう寺と言われる所以のききょう庭園などについて紹介いたします。
ききょう寺と呼ばれる由来
香勝寺ではなくききょう寺と呼ばれる理由の一つとして、境内に4万5千株以上のききょうが植えられていて、美しい景観から「ききょう寺」と呼ばれています。
白龍頭観音様のお告げ
香勝寺がききょうを植えた理由は、昭和61年の7月に白龍頭観音様から「境内に二万株以上のききょうを植えると、参拝の方々に心身に清らかな気が充満し、安らぎの世界に至ることができる」とお告げがあったためです。
参拝する方の気持ちを一番に考え、「二万株以上のききょうを植える」という大きい数字かつ簡単にはなしえないことを達成します。
15種類あり4万5千株以上のききょう
ききょう寺は、平成4年6月から境内散策しながら、ききょうをゆっくりと見られるように整備を行いました。
ききょうの品種も1種類だけではなく15種類、約4万5千株以上植えられていることから、日本三大ききょう寺と呼ばれるようになりました。
香勝寺の境内を紹介!
香勝寺の境内には本堂を始め白龍頭観音堂、優しい笑顔を浮かべるお地蔵様、恋愛成就観音や至福の鐘があります。
香勝寺にききょうを植えた理由は、参拝する方に『清らかな気持ちになってほしい』というのが目的です。
参拝する方の幸福度が上がるようにききょう庭園の整備を始め、さまざまな所に工夫が施されています。
本堂の前にはお清めの意味のある『蓮』、中に入ると『十三佛花蓮の庭』をモチーフとした神秘的で手作りのステンドグラスが飾られていますが、見るだけで心が清らかになるのを感じるでしょう。
白龍頭観音堂
本堂の隣で祀られているのが白龍頭観音になります。
過去何度か白龍頭観音が香勝寺に現れており、昭和58年8月1日には住職の口を借りて「人の苦しみは、自分を可愛がる心が元」と示したとされているため『予言の寺』と呼ばれています。
参拝する方が清らかになるために香勝寺本堂には手作りのステンドグラスがあり、白龍頭観音堂までの通路には『十三佛如来幡』と言われている1.5メートル程度の13色の布(幡(ばん)という)が掲げられています。
『十三佛如来幡』は期間限定(6月~8月31日迄)です。
夏の風物詩として、この時期は多くの参拝客が訪れています。
わらべ地蔵
境内や園内にいる優しい笑顔で迎えてくれるお地蔵様です。
参拝する方が清らかで温かい気持ちになれるようにこやかなお地蔵様が多く、表札には「和尚のひとり言」として前向きな言葉が書いてあります。
香勝寺のお地蔵さまは優しいイメージです。
さまざまな所にありますので表情を見て和んだり、表札に書いている内容を見て元気を貰いましょう。
恋愛成就観音 至福の鐘
ききょう庭園の中にある白い観音様が『恋愛成就観音』であり、小さい鐘が『至福の鐘』です。
ききょうの花言葉は『永遠の愛』であるため、その庭園の中にある観音様と至福の鐘の間には夫婦やカップルなどが離れられないよう鍵をかけたとされておりご利益があるとされています。
年々参拝する方も増加傾向のため、恋愛が成就し仲がさらに良くなったりと効果がある可能性は高いです。
好きな人と観音様を参拝し、一緒に至福の鐘を鳴らして恋愛成就のご利益を受ける人気の場所になります。
香勝寺のききょう庭園
日本三大ききょう寺に該当する香勝寺のききょう庭園。
6月初旬はききょうが一面に咲き誇ります。
ききょう庭園はきちんと整備されているため、ゆっくりとお散歩をしながらさまざまな色や種類を近くで見られるでしょう。
庭園には、ききょうだけではなくあじさいや蓮も咲いているため飽きずに庭園散策できます。
休憩所が3ヶ所程設置されているため、歩き疲れたら休めます。
その他にも茶室や風鈴、わらべ地蔵などのさまざまな見どころがあるため庭園の雰囲気を楽しみながら初夏の訪れを感じられることでしょう。
【夏の風物詩 風鈴】
【あじさい】
咲いているききょうについて
ききょう庭園に咲いているききょうは、15種類で4万株あり100万本以上が咲いています。
咲いているききょうの15種類は以下の通りです。
紫・紫(二重) | 桃色・桃色(二重) |
白・白(二重) | 斑入り・斑入り(二重) |
赤紫・赤紫(二重) | 小町 |
糸 | シャジン |
桃葉 | 沢 |
6月上旬~7月20日迄が1番の見頃です。
見たことのない色のききょうや種類が多く見られると思います。
庭園に咲いているききょうの写真を下記に掲載いたしますので、参拝する前の参考にご覧ください。
ききょう寺「香勝寺」の詳細情報
ききょう園 開催日 |
2023年6月10日(土)~7月23日(日) |
---|---|
開催時間 | 9:00~17:00 |
住所 | 静岡県周智郡森町草ケ谷968 |
電話 | 0538-85-3630 |
拝観・入園料 | 中学生以上500円 小学生以下100円 未就学児無料 |
休園日 | 年中無休 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
アクセス | バス JR袋井駅バスターミナル「秋葉線森行き(気多行き) 森町病院経由」乗車→「森町病院前」下車→徒歩約10分 電車 天竜浜名湖線「森町病院前」→徒歩約10分 車 ●新東名「遠州森町スマートI.C」より車で約3分 ●新東名「森掛川I.C」より約5分 ●東名「袋井I.C」より車で約15分 |
HP | https://www.kikyoudera.jp/ |
小京都森町にあるききょう寺で清々しい初夏を!
参拝する方が清らかな気持ちになれるように、ききょうだけではなくさまざまな所に工夫を凝らしているお寺です。
本堂には神秘的な手作りのステンドグラスが飾られていたり13色の幡を多く掲げているのを見るだけで、初夏の清々しい季節を感じられるでしょう。
宿根草でキキョウ科のキキョウ、一重咲きや八重咲きの品種、大輪の品種など品種によって違う姿を愛でることができるききょう園は初夏が見頃です。
花言葉は花色によっても違うようですが「変わらぬ愛」「清楚」「誠実」「気品」から、恋愛成就のご利益があると言われている観音様があります。
自由に鳴らせる至福の鐘もありますので、それを口実にデートコースとして散策もいいですね。
日本三大ききょう寺の景色で清らかな気持ちになれる香勝寺。
ぜひ足を運んでみてください。
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