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ぶらり熱海散歩♪ 伝統とモダンが共存する街中観光の楽しみ方

 

復活した熱海

2000年前後、廃業したホテルがメディアで報じられると暗いイメージが定着してしまった熱海。
そんな熱海ですが、地元の人々の努力で見事復活を遂げました。

2016年11月には新しい駅ビル「ラスカ熱海」が オープン
伊豆の玄関口として人気観光地の復活を印象付けました。

熱海ラスカ

さらに2017年秋には日経などのメディアが「熱海V字回復」を一斉に報道。
熱海は名実ともに人気観光地に返り咲きました。

整備された熱海サンビーチは、南欧風のおしゃれで開放的なビーチに。

熱海サンビーチ

夜はライトアップで幻想的なスポットに変貌します。

熱海サンビーチ

年間を通じて開催される花火大会は大盛況。
特に夏場は多くの観光客が詰めかけ、ホテルの予約が取れないほど。

春には熱海梅園で開催される梅まつりに、多くの人が集まります。

そんな熱海ですが、実は想像以上に坂の多い街。
自転車はきついし、点在するスポットに全てクルマで行くのも駐車場探しが大変。

ということで、今回は珍しく電車と徒歩で熱海散策に出かけてみました。

 

電車でぶらり旅…熱海へ

熱海行きの車窓

思い返せば電車で伊豆に訪れるのは、車に乗り始めてから初めてのこと。
車窓に子供の頃見た景色を重ねれば、家族旅行の記憶が鮮やかに蘇ります。

わざわざ選んで乗った普通列車。
車窓から眺める海沿いの景色は、ほとんど昔と変わりません。
ハイボール片手にのんびりと移りゆく景色を楽しめば、郷愁に似た感覚に心が満たされます。

なるほど、電車の旅もいいものです。

小田原を過ぎたあたりから海が近くなり、車窓は絶景の連続に。
やがてトンネルが増え、景色が見られる間隔が狭くなってゆきます。

夢中で景色を追っていると、いきなりトンネルの暗闇の中。
窓ガラスに映るのは身を乗り出した自分の姿。
…おっと、窓に近寄りすぎた…

海沿いなのにトンネルが増えるのは、リアス式海岸の特徴です。
それは、湘南から伊豆に抜けつつある合図。

やがて、伊豆山の長いトンネルに差し掛かると、ほどなくして熱海の駅に到着です。

 

生まれ変わった熱海駅

ラスカ熱海

電車の旅ですっかり懐かしい気持ちで訪れた熱海。
そんな郷愁を木っ端微塵にしてくれたのが、熱海駅「ラスカ熱海」でした。

以前の熱海駅は、平面的な駅舎と二階建ての駅ビルが昭和の雰囲気を演出するレトロな駅でした。
駅ビルには古めかしい書体の看板。
それはそれで郷愁誘う、温泉街らしい良さがありました。

それがどうでしょう。

この開放的で近代的なビル!広く洗練されたビルの中は、レストラン、カフェ、雑貨、おみやげなどのショップがセンス良く配置されています。
まるで近代的な空港のような印象のラスカ。

テナントは以前が「温泉街のザ・土産店」な雰囲気なら、今は「おみやげセレクトショップ」。
いるだけでわくわくします。

古い駅ビルも、古き良き趣があってよい雰囲気でした。
が、新しい駅ビルによって、伊豆玄関口が元気に明るくなった、そんな印象です。

 

駅周辺ぶらり旅

家康の湯

熱海 家康の湯

熱海駅ロータリーのすぐ左手に、大きな足湯スポットがあることをご存知でしょうか。
日本三大温泉の熱海にはたくさんの源泉があり、今も1分間に16500リットルものお湯が湧き出ています。

そんな熱海の湯は、徳川家康公に愛され、歴代将軍が江戸に運ばせたことでも有名。
家康公が熱海に来て400年になるのを記念して2004年3月に作られたのが、この「家康の湯」です。
2014年にリニューアルし、さらにきれいになりました。

観光拠点だけあって、多くの人が同時に楽しめる広さ。

熱海 家康の湯

温度は42度ほどあるらしく、よくあるぬるい足湯と異なり、ちゃんと体が温まります。
毎日16時には清掃され、温泉も清潔。

営業時間は9:00~16:00です。

 

 仲見世商店街/平和通り商店街

駅のロータリー右手に並ぶ2つのアーケード商店街。

駅に近い方が平和通り商店街、

熱海 平和通り商店街

ロータリー右奥から始まっているのが仲見世商店街です。

熱海 仲見世商店街

この商店街の歴史は古く、店舗の中には創業60~70年もちらほら。
ラスカがおしゃれスポットなら、商店街は昭和の香り漂うアーケード街といった感じです。

商店街はシャッター街とは縁遠く、いつも観光客で賑やか。

温泉まんじゅう、ジェラート、かまぼこなど食べ歩けば気分も盛り上がります。
干物や練り物屋など海ならではのお店も多く、ちょっとした観光に最適です。

 

温泉天国、熱海

熱海市街には、熱海七湯など温泉が湧出している場所がたくさんあります。
商店街を抜けた先にある、温泉にまつわる代表的なスポットを歩いてみました。

小沢の湯

熱海 小沢の湯

平和通り商店街を抜けて大通り沿いを進むと、左手に現れるのが「小沢の湯」。
熱海七湯のひとつです。

立派な石碑に湯けむりの上がる大きな岩が目印

湯けむりの上がる岩には、蒸篭の蓋のようなものが。
蓋を開けると、下にはザルが現れます。
そう、なんと温泉卵が作れるのです。

卵は持参するとよいですが、目の前の天神酒店で購入が可能。
半熟で8分、かた茹でで15分ほどで仕上がります。
待っている間はベンチで湯けむりを眺めていればあっという間。

なんとも楽しい七湯です。

 

大湯間歇泉

熱海 間歇泉

小沢の湯から徒歩1分のところにある大湯間歇泉。
熱海七湯のひとつです。

現在は人工的に4分間隔で噴出する間歇泉が見られます。

昔は日に何度も自噴する、世界的に有名な間歇泉でした。
ところが自噴がだんだんと弱くなり、関東大震災後間もなく停止。
その後の復活工事により、現在の姿となりました。

後ろにビルがあるのは少し風情に欠けますが、煙と湯を吹き出す様子は迫力があります。
4分待てば自噴が見られの便利さは観光客にとってはありがたいことですよね。

 

湯前神社

熱海 湯前神社

大湯間歇泉の目の前にあるのが、湯前神社。
温泉の神様です。

奥まったところにあって目立ちませんが、749年創建と言われる由緒ある神社。
熱海のパワースポットです。

鳥居をくぐってすぐ横にあるのが、大湯と呼ばれる手水舎
実は、熱海温泉発祥と言われる源泉なのです。
この大湯には徳川家康も湯治に訪れたとか。

源泉で手を清めて参道の階段を登れば、こころも穏やかになります。

平安の時代から熱海の街を見守り続けた湯前神社。
温泉を巡るなら、必ず立ち寄りたいスポットです。

 

熱海の文化に触れるスポット

温泉とともに発展して来た熱海。
市街地を歩いていると、街並みの中に歴史ある建物が点在していることに気づきます。

熱海芸妓見番

熱海芸妓見番

熱海の文化に華を添える、芸妓さん。
温泉街の風情を盛り上げる芸妓さんは、熱海の文化の一部といえます。

そんな芸妓さんの文化に気軽に触れられるのが熱海芸妓見番。
昭和29年に落成した、芸妓さんの稽古場です。

中は想像以上に広く、毎週土曜には芸妓さんの舞をお茶菓子つきで見学可能

芸妓さんの粋な姿を見ながら、たまには日本の文化にどっぷり浸かるのもなかなかよいものですね。

 

起雲閣

起雲閣

1919年に建てられた起雲閣
別荘として建てられた後、1947~1999年まで旅館として営業。
2000年以降は熱海市が取得し、内部を公開しています。

3000坪の敷地に1000坪の庭園、文化価値の高い和館・洋館などの建物が点在。
旅館時代には、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治などの著名な文豪に愛されてきました。

起雲閣

外と隔離された館内は、熱海市街地にいるのがにわかに信じられないほどです。

時間が許せばじっくり内覧するのがオススメです。

 

熱海のウォーターフロント、熱海サンビーチ

熱海の象徴のひとつ、熱海サンビーチ。

ライトアップされる砂浜に、南欧風のハーバーなど見どころが満載です。

 

熱海サンビーチ

熱海サンビーチ

熱海のメインストリートに沿うように続く、熱海サンビーチ。
椰子の木がリゾート地らしさを演出する、ムードあるビーチです。

波はとても穏やか。
見通しのよい海岸は美しい弧を描き、遠くまで続きます。

このビーチなら小さいお子様連れの家族も安心。
海岸線を散策すれば、心穏やかに過ごせます。

また、夜になると砂浜がライトアップされ雰囲気が一変。
青い光が演出する、妖艶でムーディーな世界に変わります。

熱海サンビーチ

写真で撮る方が肉眼で見るより色も濃く、フォトジェニックな風景に。
ライトが作り出す幻想的な世界は、他では味わえません。

 

ムーンテラス

熱海 ムーンテラス

同じく夜になるとライトアップされるムーンテラス。
海に向かって伸びるテラスに石のアーチが続く、美しいスポットです。

熱海 ムーンテラス

恋人の聖地として有名で、テラス先端のオブジェと石碑は、縁結びの地となっています。

また、早朝にはサンライズがテラスを神秘的に演出
季節によってはオブジェの真後ろから太陽が昇り、神々しくシルエットを浮かべ光輝きます。

熱海 ムーンテラス

テラスは熱海サンビーチの真横にあり、サンビーチのライトアップを見るベストスポットとなっています。

 

親水公園

熱海 親水公園

親水公園は、ムーンテラスからハーバー沿いに続く美しいスポットです。

ヨーロッパ風にデザインされたデッキは、ハーバーに溶け込み異国情緒が満載
南欧風のスカイデッキ、北イタリア風のレインボーデッキ、その先に渚デッキと続きます。

熱海 親水公園

 

今回ご紹介のスポットの詳細情報

駅ビル ラスカ熱海

ラスカ熱海

ラスカ熱海 詳細情報

住所 静岡県熱海市田原本町11-1
電話 0557-81-0900
ショッピング専門店
営業時間
9:00〜20:00
レストラン/カフェ
営業時間
11:00〜21:30
定休日 なし
駐車場 普通車1時間400円
※53台分
駐車場
利用時間
6:00~22:00
アクセス 熱海駅直結
Webサイト http://www.lusca.co.jp/atami/

 

家康の湯

熱海 家康の湯

熱海駅前 家康の湯 詳細情報

住所 静岡県熱海市田原本町9
電話 熱海市公園緑地課
0557-86-6218
営業時間 9:00~16:00
定休日 なし
利用料 無料
温度 約41度(源泉は68度)
設備 自動販売機にてオリジナルタオル1枚100円(税込)を販売しています
駐車場 なし
アクセス 徒歩 JR熱海駅南口より東側へ徒歩1分

 

仲見世商店街/平和通り商店街

熱海 仲見世商店街

【熱海駅前 仲見世商店街】

【熱海駅前 平和通り商店街】

熱海駅前 仲見世商店街/平和通り商店街 詳細情報

住所 熱海駅前
営業時間 店舗によって異なります
定休日 ●店舗によって異なります
●平日定休で土日祝は営業の店舗が多いようです
駐車場 なし
アクセス 徒歩 JR熱海駅南口より西側へ徒歩1分

 

小沢の湯

熱海 小沢の湯

熱海七湯「小沢の湯」 詳細情報

※見学するだけで、入浴できません。
※温泉卵を作れます。
※生卵は、駅前のコンビニまたは向かい側にある天神酒店で購入できます。

住所 静岡県熱海市銀座町(天神酒店前)
電話 熱海市公園緑地課
0557-86-6218
見学料 なし
駐車場 なし
アクセス 徒歩 JR熱海駅より徒歩15分

 

大湯間歇泉

熱海 間歇泉

熱海七湯 大湯間歇泉 詳細情報

※見学するだけで、入浴できません。
※4分間隔で噴出する間歇泉を見ることができます。

住所 静岡県熱海市上宿町
電話 熱海市生涯学習課文化施設室
0577-86-6231
見学料 なし
駐車場 なし
アクセス バス JR熱海駅より[湯~遊~バス]利用約20分乗車→「大湯間歇泉」下車→徒歩約3分
徒歩 JR熱海駅より徒歩約20分

 

湯前神社(ゆぜんじんじゃ)

熱海 湯前神社

湯前神社 詳細情報

※徳川将軍家御用達だった源泉。
※熱海温泉の神様です。

住所 静岡県熱海市上宿町4−12
電話 0557-81-9817
営業時間 見学自由
駐車場 なし
アクセス
徒歩
JR熱海駅より徒歩約20分
●JR伊東線「来宮駅」より徒歩約15分

 

熱海芸妓見番歌舞練場

熱海芸妓見番

熱海芸妓見番歌舞練場 詳細情報

※平日は要問い合わせ・予約でお稽古風景を見ることができます。

住所 静岡県熱海市中央町17-13
電話 0557-81-3575
定休日 臨時休館あり
華の舞
開演時間
土・日11:00~
●30分ほどの公演
●予約優先のため、事前予約した方がいいようです。
●臨時休演あり
湯めまちをどり
華の舞
お一人様1,500円
※芸妓踊り・顔見せ・茶菓子つき
駐車場 なし
付近の有料駐車場をご利用ください。
アクセス タクシー JR熱海駅よりタクシーで約10分
バス JR熱海駅より伊豆箱根バス・伊豆東海バス[紅葉ヶ丘方面行き]乗車約10分→「清水町」下車すぐ
徒歩 JR熱海駅より徒歩23分
Webサイト http://atami-geigi.jp/

 

起雲閣

熱海 起雲閣

熱海 起雲閣の詳細情報

四季折々の花が咲く緑豊かな庭園や「熱海の三大別荘」の一つと称された独特の美しい建築様式を見ることができます。
※見学時間はおおよそ40~60分くらいが目安です。
※喫茶室があります。
※館内は土足厳禁。

住所 静岡県熱海市昭和町4-2
電話 0557-86-3101
営業時間 9:00~17:00
※入館は16:30まで
喫茶室「やすらぎ」
営業時間
9:30~16:00
定休日 水曜日(祝日開館)
12月26日~30日
拝観料・入場料 大人510円
中高生300円
小学生無料
駐車場 無料駐車場あり
※37台分
アクセス 東名「沼津IC」より約45分
バス JR熱海駅より
●1番のりば 伊豆箱根バス[相の原団地、梅園、清水町循環 行き]乗車→「起雲閣前」下車 すぐ
●2番のりば 伊豆箱根バス [笹良ヶ台団地・西山・箱根方面 行き]乗車→「起雲閣前」下車 すぐ
●3番のりば 伊豆東海バス[ひばりヶ丘・上の山・紅葉ヶ丘方面 ]乗車→「天神町」下車→徒歩2分
●6番のりば 伊豆東海バス [咲見町経由網代方面行き]「天神町」下車→徒歩2分
●湯~遊~バス乗車→「起雲閣西口」下車 →徒歩2分
徒歩 JR熱海駅より徒歩25分
Webサイト http://www.city.atami.lg.jp/index.html

 

熱海サンビーチ

熱海サンビーチ

熱海サンビーチの詳細情報

住所 静岡県熱海市東海岸町
電話 熱海市都市整備課公園緑地室
0557-86-6218
営業時間 終日開放
ライトアップ 日没~22:00
駐車場 普通車30分100円
※市営東駐車場 250台分
アクセス 東名「沼津IC」より約45分
バス JR熱海駅より[熱海港・紅葉ガ丘方面行き]バス乗車 約5分→「サンビーチ」下車→徒歩約3分
徒歩 JR熱海駅より徒歩約20分

 

ムーンテラス・親水公園

熱海 ムーンテラスムーンテラス

熱海 親水公園親水公園

熱海 ムーンテラス・親水公園の詳細情報

サンビーチから南方向に親水公園があります。
公園は、地中海北部のリゾート地のイメージして作られました。

住所 静岡県熱海市渚町地先
電話 熱海市都市整備課公園緑地室
0557-86-6218
営業時間 終日開放
施設 遊具
トイレ
ベンチ
エレベーター
駐車場 普通車30分100円
※隣接市営親水公園駐車場 140台
アクセス バス JR熱海駅より[熱海港方面行き]バス乗車 約10分→「銀座」または「親水公園」下車
徒歩 JR熱海駅/来宮駅より徒歩約14分

【熱海親水公園】

【ムーンテラス】

 

 

熱海観光のススメ

デッキから海を眺めれば、頬を優しくなでてゆく心地よい海風。
目を閉じれば、ハーバーのボートが並みに揺られる音が心地よく響きます。

地元の方にこよなく愛されているスポットで、多くの人が散策にやってきます。

熱海市街地のぶらり旅、いかがでしたか?

新旧が同居し、魅力的なスポットがぎゅっと詰まった熱海の街。ぜひゆっくり散策してみてくださいね。

 

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この記事を書いたひと

ぴもる

ぴもる

2歳のころから
夏は伊豆に家族旅行へでかけるのが恒例行事。

小学校3年生から7年通った下田市田牛は、
第2の故郷のような場所です。

40代になった今も、嫁子供・両親と、
年に数回は伊豆へお出かける伊豆好き!

伊豆のライターをやれる日がくるなんて…

もっと真面目に写真を撮っておくんだった…と、絶賛後悔中です。